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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 7 | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 | 栗 高野友和 | 488(0) | 1.58.6 | 5.7 | 3 | 34.3 | ③⑤⑤④ | |||
2 | 4 | 8 | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | 栗 高野友和 | 446(+20) | 1.58.7 | 1/2 | 3.3 | 2 | 34.0 | ⑨⑨⑩⑨ | ||
3 | 5 | 9 | 牝3 | 55.0 | C.ルメー | 美 高柳瑞樹 | 472(+8) | 1.58.7 | ハナ | 3.0 | 1 | 33.5 | ⑭⑬⑭⑭ | ||
4 | 3 | 6 | 牝3 | 55.0 | 古川吉洋 | 栗 長谷川浩 | 446(-2) | 1.59.0 | 2 | 69.4 | 13 | 34.4 | ⑧⑧⑦⑨ | ||
5 | 5 | 10 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 472(-4) | 1.59.0 | ハナ | 6.7 | 4 | 35.0 | ③③③② | ||
6 | 6 | 11 | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | 栗 笹田和秀 | 442(-6) | 1.59.0 | アタマ | 40.3 | 11 | 34.5 | ⑥⑥⑦⑥ | ||
7 | 8 | 15 | 牝3 | 55.0 | 岩田望来 | 栗 高柳大輔 | 486(-2) | 1.59.0 | ハナ | 52.1 | 12 | 35.1 | ②②②② | ||
8 | 3 | 5 | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | 栗 杉山晴紀 | 494(0) | 1.59.0 | ハナ | 38.6 | 9 | 34.1 | ⑪⑪⑪⑪ | ||
9 | 8 | 16 | 牝3 | 55.0 | 戸崎圭太 | 美 木村哲也 | 462(-6) | 1.59.2 | 3/4 | 14.6 | 5 | 34.1 | ⑭⑮⑭⑭ | ||
10 | 1 | 2 | 牝3 | 55.0 | M.デムー | 美 相沢郁 | 432(-2) | 1.59.4 | 1 1/2 | 19.9 | 6 | 33.9 | ⑯⑯⑯⑯ | ||
11 | 1 | 1 | 牝3 | 55.0 | 松岡正海 | 美 畠山吉宏 | 468(-6) | 1.59.4 | クビ | 35.9 | 7 | 34.8 | ⑨⑨⑦⑦ | ||
12 | 6 | 12 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 栗 武幸四郎 | 468(0) | 1.59.4 | ハナ | 40.2 | 10 | 35.3 | ③③③④ | ||
13 | 7 | 13 | 牝3 | 55.0 | 福永祐一 | 美 国枝栄 | 458(+18) | 1.59.5 | クビ | 36.2 | 8 | 34.6 | ⑫⑫⑬⑪ | ||
14 | 2 | 4 | 牝3 | 55.0 | 酒井学 | 美 大和田成 | 480(+6) | 1.59.8 | 1 3/4 | 320.1 | 16 | 35.0 | ⑫⑬⑪⑪ | ||
15 | 2 | 3 | 牝3 | 55.0 | 鮫島克駿 | 栗 中村直也 | 484(-4) | 1.59.9 | 1 | 224.8 | 15 | 35.5 | ⑥⑥⑤⑦ | ||
16 | 7 | 14 | 牝3 | 55.0 | 秋山真一 | 栗 清水久詞 | 456(+6) | 2.00.5 | 3 1/2 | 165.7 | 14 | 36.7 | ①①①① |
ラップタイム | 12.2 - 11.2 - 12.3 - 12.3 - 11.7 - 12.3 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.8 |
---|---|
前半 | 12.2 - 23.4 - 35.7 - 48.0 - 59.7 |
後半 | 58.9 - 46.6 - 34.8 - 23.3 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 7 | 570円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 7 | 150円 | 3番人気 |
8 | 140円 | 2番人気 | |
9 | 130円 | 1番人気 | |
枠連 | 4-4 | 1,040円 | 3番人気 |
馬連 | 7-8 | 990円 | 4番人気 |
ワイド | 7-8 | 360円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
7-9 | 320円 | 2番人気 | |
8-9 | 300円 | 1番人気 | |
馬単 | 7-8 | 2,430円 | 9番人気 |
3連複 | 7-8-9 | 1,090円 | 1番人気 |
3連単 | 7-8-9 | 6,900円 | 11番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年の秋華賞の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
阪神競馬場はAコース開催の2週目。この中間は月曜日に18.5ミリの雨量を観測したものの、その後は天気に恵まれ、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。土曜日朝のJRA測定クッション値は9.6のやや硬めに近い標準。大きな傷みもなく、上々のコンディションとみて良さそうだ。
土曜日施行の芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は3、3、1、7、5番手。開幕2週目らしく、経済コースを通る馬がいい踏ん張りを見せていた。その一方、3着以内馬の枠順については1~3枠が7頭、6~8枠は5頭。7頭立てのレースが2鞍あったことを思えば差は無きに等しく、内・前有利とは言い難いものがある。
事実、上がり3ハロン最速を計時した馬(タイを含む)は【3.3.0.0】とオール連対。同1~2位のトータルでも【4.5.1.1】の好パフォーマンスを示している。従って、メンバー上位の上がりを出せる馬が有利という捉え方が、もっとも適切ではないか。
ちなみに、今年の第4回阪神開催で行われた芝内回り2000m以上のレースは4鞍(10月15日終了時点)。勝ち馬はすべて上がり3ハロン2位以内をマーク。1~2着馬8頭はいずれも同3位以内でフィニッシュしていた。現状、内回りの中距離戦では末脚のしっかりした馬が優位の立場にある。その点は気に留めておいたほうがいい。
日曜日開催中の予報は晴れベース(16日7時の時点)。降雨がなく馬場の乾燥が進めば、さらに末脚の要求度がアップする可能性も考えられる。となれば、枠順よりも決め脚を備えているかどうかのほうが重要。ラストの急坂にもへこたれず、辛抱強く脚を伸ばせそうな馬を上手に狙いたいところだ。
血統面に視点を移すと、阪神芝2000mで代替開催された昨年の秋華賞ではディープインパクトの血を引く馬が1~3着を独占。1、3着はキングカメハメハ内包馬でもあった。今年もディープインパクト、またはキングカメハメハの血脈を保持する馬には相応の評価をすべきだろう。
なお、昨年の1~3着馬は前走が重賞、かつ前走の上がり3ハロン順位が5位以内だった点で共通する。出走メンバー中上位の上がりという要素は、先述した馬場傾向にもマッチすることから、血統面とセットで押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで要点を満たしているのは、②ライラック、⑦スタニングローズ、⑨スターズオンアース、⑪エグランタイン。よって当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。
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出演:スガダイ(予想神) ミッキ(関西エイト) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
日曜日に行われる秋華賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ウインエクレール【B】
栗東CW単走。緩めの調整ゆえに力感こそ薄いが、この馬とすれば気難しさを見せずに落ち着いて走れている。手前1本でしばらく突っ走ってしまうケースも少なくない馬が、適度な地点で手前変換をこなしていたことも好印象。及第点の仕上がりだろう。
②ライラック【B】
美浦坂路単走。完歩こそ小さめも、重心を低く保ち、四肢のさばきは素軽い。気負いなく折り合いがついているし、手前替えもスムーズだった。輸送や実戦でのスタートなど課題は少なくないが、体調自体は良さそう。本番でも落ち着いて追走できれば、浮上の余地は十分にある。
③タガノフィナーレ【C】
栗東坂路単走。姿勢が高く、首の動きも硬め。鞍上が抑えていたことを考慮しても、推進力が上に逃げ気味の完歩が多いのは気になるところ。ラストはそれなりに脚を伸ばしたものの、まだまだ良化の余地を残しているように思える。今回は期待よりも不安のほうが大きい。
④ラブパイロー【C】
美浦坂路単走。気性的に難しい馬とあってか、キャンターに近い内容。加速ラップこそ踏んだが、四肢のさばきが硬く、脚元の力感も薄め。ストライドも狭く映る。実戦型とはいえ、もう少し俊敏性が欲しいような気も。大きな変わり身まではどうか。
⑤ストーリア【B】
栗東坂路単走。直線を向いて間もなく、体軸がズレるような感じになる場面もあったが、その後はキビキビと登坂。きちんと折り合いがついているし、体の使い方も上手。ラストの伸び脚も悪くなかった。派手さはないが、センスの良さを思わせる内容。いい意味での平行線だろう。
⑥メモリーレゾン【B】
栗東坂路単走。控えめの内容ながらも、集中してキビキビと登坂。前肢のかき込む力が非常に強く、後肢もまっすぐ蹴れているため、推進力がきちんと前に向いている。もう少し鋭さがあれば文句なしだが、全体的に見ればバランスのいい動き。立ち回り次第では面白い存在になるかもしれない。
⑦スタニングローズ【A】
栗東坂路単走。しまい重点の内容。若干後肢が開き気味ではあるが、1週前のササる面が解消されつつあるのは好感。手前を左に替えてから重心が沈み、力強さが増したのもいい。折り合いに無理がなく、鞍上の軽い促しに対する反応も良かった。上々の仕上がりだろう。
⑧ナミュール【B】
栗東坂路単走。顔を右に向けながらの走りはマイナス材料。とはいえ、1週前に比べれば立ち直りが早かったし、そのぶん仕掛けに対する反応もスムーズになっていた。ラストのキレも良い頃の状態に近づきつつある。このひと追いで仕上がりは間に合いそうだ。
⑨スターズオンアース【A】
美浦南W併走。骨折明けで慎重な感じの中間過程だが、ひと追いごとに四肢のさばきが素軽くなっている印象。気負わず余裕を持って走れているぶん、ストライドが大きく映る。前後のバランスが良く、手前替えもスムーズ。ゴーサインに対する反応もいい。力を出せる態勢と判断したい。
⑩アートハウス【B】
栗東CW単走。フットワークは柔らかく、手前の切り替えもスムーズ。ゴール前で軽く促された際の反応も悪くなかった。その一方、前回の中間よりも、ハミの取り方が強く映るのは気になるところ。ようは実戦に行っての折り合いひとつ。ジョッキーの手腕に託すほかない。
⑪エグランタイン【C】
栗東坂路単走。頭が高く気持ちも散漫だが、それはいつものこと。これでも1週前よりは肩ステッキに対する反応が良くなっているし、ラストもしぶとく脚を使っている。見映えが良くないため、判定はCにとどめておくが、攻め駆けしない実戦タイプということは、頭に入れておいたほうがいい。
⑫ウォーターナビレラ【C】
栗東CW併走。前回の中間よりも後肢の使い方が良くなり、そのぶん楽に動けるようになっている。ただ、推進力、反応ともに抜群だった桜花賞当時の走りに比べると、少し物足りなさを感じてしまう。善戦はできても勝ち負けまではどうか。
⑬エリカヴィータ【B】
美浦南W併走。やや姿勢が高く、コーナーでは脚を持て余している印象。ただ、直線を向いてからは併走馬の加速にすんなり対応。ブレの少ないフォームで上手に走れていた。今回の舞台へ臨むにあたり、もう少し器用さが欲しい気もするが、真面目に前へ進もうとする姿は好感が持てる。軽くは扱えない。
⑭ブライトオンベイス【C】
栗東坂路単走。それなりに活気はあるものの、しまいにかけてはフォームが乱れ気味。四肢の着地点も安定しない。ラストで失速した1週前より踏ん張りが増したことは評価できるも、前回から600mの距離延長、なおかつG1へ臨むにあたり、心許ない内容なのは確か。積極的には手が出ない。
⑮サウンドビバーチェ【B】
栗東坂路単走。首をしっかり使って活気は十分。馬場をきちんと掴んで走ることができている。追い出す際に手綱が遊んだり、前肢が時折少し開くような感じになるなど、まだ良化余地はありそうだが、大きく割り引くほどではない。少なくとも、前回のデキを下回るということはなさそうだ。
⑯プレサージュリフト【B】
美浦南W併走。テンション面を考慮して控えめの内容。コーナーでの動きが若干ぎごちなく映るも、直線を向いて追われてからは四肢を伸ばして柔らかい走りに。ゴール前まで抑える形だったが、最後に一瞬見せた加速はなかなかのものだった。雰囲気は決して悪くなく、侮れない存在だ。
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◆アートハウス・中内田師「使って体が良くなった。舞台に心配はありません。まだ成長の余地を残すなかでどこまで走れるかですね」
◆ウインエクレール・松岡騎手「距離適性を考えてここを目標にしてきた。楽しみはあります」
◆ウォーターナビレラ・武幸師「イレ込みやすかったけど、大人になった。阪神はGⅠや重賞で結果が出ているからいい」
◆エグランタイン・笹田師「充実してきた今なら、以前負けた阪神でも結果は変わるはず。シャドーロールの効果で落ち着きがある」
◆エリカヴィータ・国枝師「1週前追い切りで体はほぼ仕上がっている。気性的にもだいぶ落ち着きも出てきたし、この馬の競馬できれば」
◆サウンドビバーチェ・高柳大師「全体的にふっくらして、春よりふた回りくらい大きくなった。(前走の)中山と違ってタフな馬場だと思うし、最後まで粘れるか」
◆スタニングローズ・高野師「阪神芝2000メートルは他の馬よりこなせると思う。能力と競馬力を信じています」
◆ナミュール・高野師「体質が強化されて、春とは過程が違います。きれいな跳びをしているので、良馬場が理想。しっかり乗り込めていて、元気に競馬場へ行けると思います」
◆ブライトオンベイス・清水久師「(秋山真)騎手とも手が合うので折り合いは心配していない。作戦は任せる」
◆プレサージュリフト・木村師「元気に調教ができているし、食欲もある。春よりも一段上がった印象です」
◆メモリーレゾン・長谷川師「駐立に不安が残るので、スタンド前スタートが鍵。距離はぎりぎり持つ」
◆ラブパイロー・大和田師「いい調整ができて、状態は良好。決め手勝負だと分が悪いので、理想はハナで粘り込みたい。馬場悪化は歓迎」
2012年以降(2020年以前は京都芝2000mで施行)の所属別成績は、美浦【2.4.0.63】、栗東【8.6.10.82】。後者がやや優位の状況にある。なお、前者の2着以内6頭は、重賞で複数回の馬券絡み(3着以内)を経験していた点で共通する。関西馬が主力を形成しているレースではあるが、重賞で複数回の好走(3着以内)歴を持つ関東馬には相応の評価をしてしかるべきだろう。
(減点対象馬)
①ウインエクレール ④ラブパイロー ⑬エリカヴィータ ⑯プレサージュリフト
2012年以降の1~3着馬30頭の前走使用距離をみると、1800~2400mの範囲で収まっている。1800m未満のレースを経由してきた馬は、評価を控えめにしたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
⑭ブライトオンベイス
前走の着順についてはオークスなら3着以内、秋華賞トライアルは5着以内、それ以外の場合であれば1着が目安。2012年以降の1~2着全馬がこの条件をクリアしていた。
(減点対象馬)
①ウインエクレール ④ラブパイロー ⑫ウォーターナビレラ ⑬エリカヴィータ ⑯プレサージュリフト
前走の単勝人気に関してはオークスであれば2番人気以内、秋華賞トライアルの場合は6番人気以内、それ以外なら1番人気がひとつの基準。2012年以降、この条件を満たしていなかった馬は例外なく3着以下に敗れている。
(減点対象馬)
③タガノフィナーレ ④ラブパイロー ⑧ナミュール ⑨スターズオンアース ⑪エグランタイン ⑬エリカヴィータ ⑭ブライトオンベイス ⑯プレサージュリフト
2012年以降の1~3着馬30頭中26頭が中9週以内の臨戦馬。例外の4頭はいずれもオークス3着以内からの直行馬だった。オークスで好走(3着以内)歴のない、中10週以上の臨戦馬は疑ってかかったほうがいいかもしれない。
(減点対象馬)
①ウインエクレール ⑫ウォーターナビレラ ⑬エリカヴィータ ⑯プレサージュリフト
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直近5年の結果を紐解いていくと、U指数5位以内の馬が4勝し、5回中4回で5位以内が2頭以上馬券に絡んでいることが明らかになる。指数下位の好走もちらほら見られるものの、基本的に指数の高い馬が上位着を取るケースが多い。今年も例年の傾向に則り、5位以内の馬を中心に馬券を組み立てていきたい。
最有力視できるのは、“淒馬”にこそなっていないものの、1頭抜けた指数をマークしている1位⑩アートハウス(95.1)。オークスでは結果を残せなかったが、過去のレース内容からもトップクラスの能力を持っていることは明らかで、コース実績がある点も心強い。あとは鞍上の川田騎手に託すだけだ。
オークスからの直行組のなかで注目できるのは、2位⑧ナミュール(93.3)。G1では結果を残せていないが、そのポテンシャルの高さは間違いなく、他馬を一蹴するシーンもおおいに想像できる。同様に、のちの二冠馬を軽くあしらったクイーンCの内容が秀逸だった4位⑯プレサージュリフト(93.1)も能力的に侮れないだろう。
そして最後に、春二冠の実績に敬意を表して6位⑨スターズオンアース(92.5)を取り上げておく。
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今年も京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、昨年に続いて秋華賞は阪神芝2000m・内に舞台を移して施行される。当該コースではG1の大阪杯、牝馬限定戦ではG3のマーメイドS、秋華賞と同じ3歳牝馬限定戦であればリステッドの忘れな草賞などが施行されているため、それらの種牡馬傾向も参考にしてみたい。
直近3年以内のオープン以上かつ牝馬の成績に限定すると、存在感を示しているのはディープインパクト系とステイゴールド系。牡馬混合G1の大阪杯を20年ラッキーライラック(父オルフェーヴル)、21年レイパパレ(父ディープインパクト)と該当牝馬が勝利するだけでなく、昨年の秋華賞においては1着アカイトリノムスメ(父ディープインパクト)、2着ファインルージュ(父キズナ)、4着エイシンヒテン(父エイシンヒカリ)、5着スライリー(父オルフェーヴル)と掲示板にあがった5頭のうち4頭が同系統に属する馬だった。
ウインエクレールは、父ディープインパクト×母サマーエタニティ(母の父アドマイヤコジーン)。19年香港カップなど重賞を7勝したウインブライトの半妹。同種牡馬の産駒は秋華賞最多となる5勝を挙げており、代替開催された昨年も勝ち馬を出している。今年は本馬が唯一の産駒となるため、その動向を注視しておきたい。なお、父サンデーサイレンス系×母の父Cozzene系という大まかな血統構成は09年2着ブロードストリートと共通する。
プレサージュリフトは、父ハービンジャー×母シュプリームギフト(母の父ディープインパクト)。同産駒は過去に2頭が出走して、17年に1着ディアドラと3着モズカッチャンが揃って好走。なお、デインヒルの直系という観点では、02年の勝ち馬ファインモーション(父デインヒル)も挙げられる。昨年の秋華賞では本馬と同じ母の父となる馬が3・5・7着。ディープインパクトの血脈は母系にまわっても存在感を示す結果となっていた。
ライラックは、父オルフェーヴル×母ヴィーヴァブーケ(母の父キングカメハメハ)。同産駒は秋華賞で3着以内に好走例こそないものの、昨年はスライリーが15番人気5着とブービー人気ながら上位争いに加わる健闘をみせた。また、20年デアリングタクト、21年アカイトリノムスメ、本馬と同じ母の父となる馬が2連覇している勢いも見逃せないだろう。ほか、近親に07年の勝ち馬ダイワスカーレットがいる血統背景も気に留めておきたい。
編集部(以下、編) さぁ、牝馬三冠のラストを飾る秋華賞です。
新良(以下、新) 春に二冠を制したスターズオンアースは、いずれも乗り替わりでの勝利。G1にしては珍しいパターンですが、その流れに乗っていきたいです。
編 今年は春の既成勢力の離脱がほとんどなく、楽しみなメンバー構成になりましたね。
新 有力馬が予定通りのローテで臨むことができたということもあって、上位人気が予想される面々はみな継続騎乗。ですので、当欄はおのずと穴を狙う方針になっていきますね。
編 確かに、スターズオンアース、アートハウス、ナミュール、スタニングローズと、上位人気確実の馬は揃いも揃って継続騎乗ですね。馬券に絡む乗り替わり馬を指名することができれば、それがすぐに好配当につながりますので、やりがいもあるんじゃないでしょうか。
新 気合いが入っていますよ。人気馬を蹴散らす馬、一角崩しをしてくれる馬を、なんとか見つけたいです。
編 では、結論をお聞かせください。新良さんはどの馬を指名しますか?
新 戸崎圭太騎手から松山弘平騎手に乗り替わる⑤ストーリアです。
編 おお、目下絶好調の松山騎手ですね。先週は毎日王冠、京都大賞典と2日連続の重賞勝利。今いちばん乗っている騎手かもしれません。
新 その前も、ウインマーベルでのスプリンターズS2着や、ガイアフォースでのセントライト記念勝利など、ここ最近は活躍が目立っています。
編 好調がずっと続いていますね。果たして、今週も、ということになるのか……。
新 私がとくに評価しているのは、最近の松山騎手の騎乗ぶりです。ただ騎乗馬を上位に導いているだけでなく、ものすごく落ち着いているんですよ。無理をせず、運にも頼らず、最善の結果のみを求めてたんたんと乗っている印象を受けます。
編 具体的にどのあたりでしょう?
新 例えば、小倉2歳Sのロンドンプランは、大きく出遅れながらも、慌てずに後方を追走して、直線の爆発につなげました。毎日王冠のサリオスも、直線で進路を失うシーンがありながらも、前が開くまで待って、最後はしっかり届かせました。
編 不利やアクシデントにもまったく動じない騎乗を続けているわけですね。
新 そうなんです。冷静というレベルを通り越して、悟りの境地というか、異次元のメンタルの領域に入っている感じがあります。そういったことを考えると、今回のテン乗りもまったく心配はいらないでしょう。
編 阪神芝2000mという舞台は、プラスに働きそうですか?
新 松山騎手は2019年以降、14.5%というコース勝率を上げ、川田将雅騎手に次いで2位につけています。今年も、1着こそ少ないものの複勝率は66.7%。じつはメチャクチャ乗れているんです。
編 それは頼もしいですね。
新 ストーリアを管理する杉山晴紀調教師とは、デアリングタクトを通して信頼関係を築けていますから、期待度は倍増といっていいでしょう。
編 となると、問題は馬ですね。相手は一気に強くなりますが……。
新 強いメンバーが揃いましたが、ノーチャンスということはないと思います。兄のロードマイウェイが5連勝でチャレンジCを勝ったように、連勝し出すと勢いづく血統背景。ストーリアは現在3連勝中ですので、ひょっとするとという気配を漂わせています。初の左回りも、素質の高さでカバーしてくれるのではないでしょうか。
編 抽選を突破して出走にこぎつけたという運もありますしね。
新 おっしゃる通り、G1ではそういった運も大事になります。めぐってきたチャンスをぜひとも活かしてほしいですね。
編 人気はありませんので、来ればデカいです。
新 G1を制しての4連勝はさすがに欲張りすぎかもしれませんが、馬券圏内ならあってもおかしくありません。今の松山騎手なら、見せ場をつくってくれると思います。
牝馬三冠の最終戦。これまでに1986年メジロラモーヌ(三冠目はエリザベス女王杯)、2003年スティルインラブ、2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナ、2018年アーモンドアイ、2020年デアリングタクトの6頭が三冠牝馬に輝いている。第7回(2002年)は、4戦4勝の無敗馬ファインモーションが、持ったままで2着馬を3馬身半ちぎる大楽勝。史上最強牝馬の誕生を予感させた。第25回(2020年)はデアリングタクトが日本競馬史上初となる無敗での牝馬三冠馬となった。一方、気まぐれな3歳牝馬同士の戦いなだけに「荒れるG1」としても名高い。記念すべき第1回(1996年)は、圧倒的な1番人気を背負ったオークス馬・エアグルーヴが馬群に沈み、5カ月の休み明けだったファビラスラフインが勝って馬連万馬券の決着。第13回(2008年)は11番人気ブラックエンブレムが勝利するほか、ダート馬と見られていた16番人気プロヴィナージュが3着に逃げ粘り、3連単1,098万2,020円の大波乱を演出。京都競馬場を静まり返らせた。
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