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春の新潟開催を飾るハンデGⅢ、新潟大賞典(5月5日、芝2000メートル)が日曜メインで行われる。過去10年で1番人気の勝利がなく、馬単万馬券が7度も飛び出す波乱必至の難解レースだ。
前年覇者のカラテ(栗東・辻野泰之厩舎、牡8歳)が今年もエントリー。近走は2桁着順続きだが、相手が強力なGⅠ、距離的にやや長い2200メートル、ダートへの転戦など条件的に合わなかった印象もある。その点、新潟の重賞なら関屋記念2着、新潟記念1着、新潟大賞典1着と3戦オール連対の得意舞台。1年前はハンデ59キロを背負って勝っており、さらに重い59・5キロでも好走できていい。
ヨーホーレイク(栗東・友道康夫厩舎、牡6歳)は屈腱炎で2年2カ月の長期休養を強いられたが、その復帰戦となった前走の金鯱賞でいきなり3着。勝ち馬プログノーシスには離されながらも、2着の菊花賞馬ドゥレッツァには1馬身差に食い下がり、存在感を示した。中間は脚元にダメージもなく順調。今回は59キロの重いハンデを背負うが、2年前のGⅡ日経新春杯の覇者で、GⅠホープフルSでも3着に入った底力で復活Vを飾れるか注目だ。
昨年暮れの香港ヴァーズでまさかの最下位8着に敗れたレーベンスティール(美浦・田中博康厩舎、牡4歳)はここが仕切り直しの一戦となる。その前走は現地に到着してから状態が下降してしまい、レースで力を発揮することができなかった。その後は時間をかけて心身の回復を促し、帰厩後は順調に調教を消化。4月25日の1週前追い切りも馬なりで美浦Wコース6ハロン82秒2─11秒1と上々の動きを見せている。昨秋のセントライト記念では皐月賞馬ソールオリエンスを完封し、国内では【3・2・1・0】の実績馬。今回は初めて58キロのハンデを背負うが、ここで復活ののろしを上げて、ひのき舞台を目指したいところだ。
ヤマニンサルバム(栗東・中村直也厩舎、牡5歳、ハンデ58キロ)は昨年の中日新聞杯で重賞初制覇。折り合い面が難しく、オープン昇級後は浮き沈みが激しいが、左回りで全6勝のサウスポー。新潟コースの適性も高いはずでスムーズな競馬なら侮れない。
他では、昨夏の新潟記念の勝ち馬で高いコース適性がうかがえるノッキングポイント(美浦・木村哲也厩舎、牡4歳、ハンデ57・5キロ)、中京記念Vなどハナを切ればしぶといセルバーグ(栗東・鈴木孝志厩舎、牡5歳、ハンデ57キロ)、3勝クラス→リステッドと連勝して勢いに乗るリフレーミング(栗東・鮫島一歩厩舎、牡6歳、ハンデ57キロ)、昨年の福島記念で2着の実績があるダンディズム(栗東・野中賢二厩舎、セン8歳、ハンデ57キロ)もチャンスは十分。
これが転厩初戦となるマイネルクリソーラ(美浦・手塚貴久厩舎、牡5歳、ハンデ56キロ)も中山金杯3着、中山記念5着と着実に力をつけている。
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