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今週日曜の東京競馬場では、3歳牝馬3冠レースの第2弾オークス(19日、GⅠ、芝2400メートル)が行われる。近2年はスターズオンアース、リバティアイランドが桜花賞との2冠を制したが、果たして3年連続で2冠牝馬は誕生するのか。
今年は桜花賞馬ステレンボッシュ(美浦・国枝栄厩舎)が史上18頭目となる春の牝馬2冠に挑む。前走は2歳女王アスコリピチェーノにリベンジを果たして桜の女王に輝いた。もとより距離が延びてこそと思われており、東京芝2400メートルの舞台は望むところ。2010年アパパネ、18年アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を送り出した国枝厩舎の実績も光る。桜花賞で手綱を取ったジョアン・モレイラ騎手は母国ブラジルでのGⅠ騎乗のため不在だが、経験豊富な戸崎圭太騎手との初コンビでいざ2冠制覇へ向かう。
ライトバック(栗東・茶木太樹厩舎)は桜花賞で最後方から上がり3ハロン最速の32秒8の末脚を繰り出して3着に食い込んだ。しまいの爆発力は世代トップクラスだ。距離が一気に延びる今回は今まで以上にコントロール面が鍵となるが、以前よりも折り合いがつくようにはなっており、スムーズに運べれば逆転戴冠も十分。
桜花賞4着スウィープフィート(栗東・庄野靖志厩舎)も一戦ごとに折り合い面が良化し、持てる力を発揮できるようになってきた。04年秋華賞、05年宝塚記念、エリザベス女王杯のGⅠ3勝を挙げた祖母スイープトウショウ譲りの切れ味が武器。その祖母は04年に桜花賞5着からオークス2着だったが、孫はそれ以上の結果を目指す。
同8着のクイーンズウォーク(栗東・中内田充正厩舎)、13着チェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)は1冠目では末脚が不発に終わったが、ともに東京コースで重賞勝ちがあり、距離も延びて良さそうなタイプ。虎視眈々と反撃のチャンスをうかがう。
トライアル組では、アドマイヤベル(美浦・加藤征弘厩舎)がサンケイスポーツ賞フローラSを1分59秒0の好タイムで優勝。陣営がオークスを目標にデビューから長めの距離を使い、ハイレベルな牡馬との戦いも経験させてきた。同レースからのVなら21年ユーバーレーベン以来となる。
フラワーCを勝ったミアネーロ(美浦・林徹厩舎)は中山コースの経験しかないが、きれいで大きなフットワークから広い東京コースでさらに良さを出せそう。鞍上の津村明秀騎手は前週のヴィクトリアマイル(テンハッピーローズ)でGⅠ初制覇を飾り、勢い、リズムともに最高潮だ。
未勝利から3連勝でスイートピーSを制したコガネノソラ(美浦・菊沢隆徳厩舎)は近親がオークス2着のウインマリリンで、3年前Vのユーバーレーベンと同じ父ゴールドシップ×母の父ロージズインメイという血統背景も魅力だ。
トライアル以外では、忘れな草賞Vのタガノエルピーダ(栗東・斉藤崇史厩舎)も朝日杯フューチュリティS3着など、強敵相手に善戦経験があり侮れない。
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