ドゥレッツァ(競走馬)

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ドゥレッツァ
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ドゥレッツァ
ドゥレッツァ
写真一覧
現役 牡4 青鹿毛 2020年4月24日生
調教師尾関知人(美浦)
馬主有限会社 キャロットファーム
生産者ノーザンファーム
生産地安平町
戦績 8戦[5-1-1-1]
総賞金30,653万円
収得賞金13,750万円
英字表記Durezza
血統 ドゥラメンテ
血統 ][ 産駒 ]
キングカメハメハ
アドマイヤグルーヴ
モアザンセイクリッド
血統 ][ 産駒 ]
More Than Ready
Danalaga
兄弟 サンパティークディヴァイネスト
市場価格
前走 2024/04/28 天皇賞(春) G1
次走予定

ドゥレッツァの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
24/04/28 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 186122.8215** 牡4 58.0 戸崎圭太尾関知人 464
(-8)
3.19.8 5.640.5テーオーロイヤル
24/03/10 中京 11 金鯱賞 G2 芝2000 13331.912** 牡4 59.0 C.ルメー尾関知人 472
(+4)
1.58.4 0.835.0⑨⑧⑥⑤プログノーシス
23/10/22 京都 11 菊花賞 G1 芝3000 178177.341** 牡3 57.0 C.ルメー尾関知人 468
(+12)
3.03.1 -0.634.6タスティエーラ
23/08/19 新潟 11 日本海S 3勝クラス 芝2200 13442.111** 牡3 55.0 戸崎圭太尾関知人 456
(-6)
2.11.4 -0.134.4⑧⑩⑨⑦レッドラディエンス
23/06/04 東京 9 ホンコンJT 2勝クラス 芝2000 9891.311** 牡3 55.0 C.ルメー尾関知人 462
(-2)
1.59.2 -0.132.7ヘネラルカレーラ
23/04/02 中山 8 山吹賞 1勝クラス 芝2200 6551.711** 牡3 56.0 横山武史尾関知人 464
(+4)
2.16.3 -0.233.9④④④フロムナウオン
22/11/12 東京 3 2歳未勝利 芝2000 118102.011** 牡2 55.0 C.ルメー尾関知人 460
(0)
2.00.9 -0.033.4⑤⑤⑤サトノグランツ
22/09/19 中山 6 2歳新馬 芝2000 10891.713** 牡2 54.0 C.ルメー尾関知人 460
(--)
2.04.2 0.635.7⑦⑦⑤④ネビュルーズ

ドゥレッツァの関連ニュース

昨年の菊花賞馬で、天皇賞・春は15着だったドゥレッツァ(美・尾関、牡4)が、右第1指骨剥離骨折を発症していることが3日、分かった。同馬を所有するキャロットクラブがホームページで発表したもので、「獣医さんの見解を聞いても少し休ませればそこまで大きな心配はない」と尾関調教師はコメントしている。同日にノーザンファーム天栄(福島県)に放牧に出され、今後は回復に専念する。

【NHKマイルC2024】あの人気馬はココが不安 2歳G1馬2頭の比較で浮かびあがるジャンタルマンタルの弱点 2024年5月2日(木) 15:00


先週末の天皇賞(春)で当コーナーがターゲットにしたドゥレッツァは2番人気で15着でした。筆者としてはしっかり役割を果たしたことになるのですが、それでも少々負け過ぎのような気がします。本記事執筆現在では、特に新たな情報は入ってきておらず、ダメージが残らなければいいのですが……。

さて今週末のG1 NHKマイルCですが、ジャンタルマンタルアスコリピチェーノという2歳G1馬2頭の対決が話題となっています。当コーナー的にはこの2頭のいずれかをターゲットにするべき一戦でしょう。様々なメディアを見ているのですが、どちらかと言えば、ジャンタルマンタルのほうが人気になっている模様です。

しかし筆者はこの2頭を比較すると、アスコリピチェーノのほうが上ではないかと感じています。この時期になればそろそろ牡馬のほうが……、というご意見も理解はできるのですが、それでも牝馬のアスコリピチェーノに軍配が上がるとみています。両者を比較すると、その理由が見えてきます。

アスコリピチェーノが阪神JFを勝ったのは、昨年の12月10日(日)でした。その1週間後の12月17日(日)に行われた朝日杯FSをジャンタルマンタルは勝っています。

どちらも同じ阪神・芝1600m戦です。良馬場発表という点も変わりません。極端に馬場傾向が変わった、ということもないと思われます。ところが走破タイムはアスコリピチェーノが1分32秒6だったのに対し、ジャンタルマンタルは1分33秒8でした。なんと1秒2も差があるのです。展開だとか、走破タイムに影響を及ぼしたポイントが異なっている可能性はありますが、それでもこの1秒2差は大き過ぎるのではないでしょうか。

さらにその後の戦績も比較してみましょう。ジャンタルマンタル共同通信杯(2着)、皐月賞(3着)と2回使いました。皐月賞での馬体重490キロは朝日杯FSと全く同じです。

一方のアスコリピチェーノはステップレースを使わずに桜花賞に直行しました。阪神JFから馬体重が10キロ増えていました。その桜花賞では2着でした。10キロ増を太め残りと見るか、成長分と見るかは見解が分かれるところですが、次走へ向けての上積みが大きいのは、ジャンタルマンタルよりアスコリピチェーノであることは明らかではないでしょうか。

さらにこれは当たり前の話ですが、桜花賞を使ったアスコリピチェーノのほうが皐月賞後の参戦となるジャンタルマンタルより1週間長く調整期間を確保できます。その点でもジャンタルマンタルは不利だと言わざるを得ません。

筆者は、マイル戦なら性別の違いによる優劣はない、と考えています。このレースもマイル戦ならジャンタルマンタルよりアスコリピチェーノのほうが能力は上だと思います。従って、ジャンタルマンタルアスコリピチェーノに先着する可能性はかなり低いのではないでしょうか。

それでも、ならば勝つのはアスコリピチェーノだ、とまで言い切らないのが本記事の真骨頂ということでひとつ<(_ _)>

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【NHKマイルC2024】キーホース診断 同父血戦勃発? ノーブルロジャーはクラシック好走馬相手にどこまで走れるか 2024年5月1日(水) 15:00


ノーブルロジャー

「今年のNHKマイルカップ、面白くね?」

全国のNHKマイルカップファンの皆様には大変申し訳ないのだが、こう思ったのは久しぶりだった。

前走で連勝とし、マイルに転じて覚醒した感のあるディスペランツァに、巻き返しを期す素質馬ダノンエアズロック。高い能力と紙一重の気性が同居するダノンマッキンリーシュトラウス。さらには2歳時から能力を評価されていたゴンバデカーブースボンドガールと、ただでさえ(色々な意味で)個性的な面々が揃っていたところに、桜花賞アスコリピチェーノ皐月賞3着馬ジャンタルマンタルが参戦を表明。異種格闘技戦、もしくは怪獣大決戦とでも言うべきだろうか、とにかく見どころ満載のメンバー構成になっているのだ。


特に、ハイレベルだった皐月賞で3着だったジャンタルマンタル参戦の衝撃は大きい。

同じく皐月賞3着からこちらに向かってきた2002年のタニノギムレット、同4着から臨んだ2019年のアドマイヤマーズ、同5着からの参戦だった2015年のクラリティスカイなど、皐月賞好走後にこちらを目標に定めて好勝負を繰り広げた馬は過去にもいたが、この中で最も高い指数を記録しているのはジャンタルマンタルだ。馬の適性を考慮しての選択だと思われるが、早め先頭から一旦後続を引き離した走りは記憶に新しく、この馬が注目も人気も集めるのは仕方ないと思える。


が、その陰に隠れて”血を騒がせている”馬がいる。

年初のシンザン記念を楽勝し、出世レースの毎日杯で連対を果たしたノーブルロジャーだ。

その父はパレスマリス。ジャンタルマンタルと同じ父の血を引く馬ということになるが、実績で上を行く同父産駒と、桜花賞馬を含めた強敵相手に本馬はどこまでやり合えるのだろうか。いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。


まず指数面だが、クラシック組の参戦がなければ抜けた人気を集めていたと思えるほどに優秀。

新馬戦で刻んだ指数は、同世代の中でも1、2位を争うほどに高い数字だったし、シンザン記念も同様。過去の同レース勝ち馬と比べても上位評価できるレベルだ。

毎日杯こそ離された2着に敗れたものの、これは勝ったメイショウタバルの強さが異様だっただけで、本馬も例年の勝ち馬と同等以上のレベルで走っている。巧拙の差が大きい馬場状態だったことも踏まえれば、評価を落とす必要は全くないと考える。


今回の登録馬の中で、本馬と同等以上の指数を安定して叩き出しているのはジャンタルマンタルくらいで、アスコリピチェーノエコロブルーム(※回避予定)、ディスペランツァあたりですら本馬の数字には及ばない。いい子に走った時のダノンマッキンリーシュトラウスらの爆発力に怖さは感じるが、総合力ではジャンタルマンタルとの”2強対決”であるように感じるのだ。


血統面では前述の通りジャンタルマンタルと同じパレスマリスを父に持つが、母系の構成はだいぶ異なる。

母父のモアザンレディは菊花賞ドゥレッツァの母父でもあるが、基本的にはスピードの勝った血。

母のノーブルレディ、その全姉ジンダヤ、半兄ウェスタンアリストクラットらも1400~1600m近辺に良績が集中しているし、本馬自身もシンザン記念以降、走りにかなり前向きな挙動が見える。毎日杯の1800mから距離短縮で1600mに臨むというローテは理想的だろう。

そして、地味ながら大きなプラス材料は”左回りの東京に変わる”という点だ。

本馬の走りをじっくりと見ていると、右回りだったここ2戦では直線で外へ外へ行こうとする動きを見せている。両レースとも癖のある馬場状態だった影響もあるかもしれないが、左回りの東京コースだったデビュー戦ではこうした挙動は見せていない。鞍上のアクションと上手く噛み合って、前へ前へと推進力が伝わっているように映るのだ。

今回再び東京コースへと戻ってくることで、ここ2走以上に走りの質を上げてくるようならば、この強力メンバー相手でも勝てるだけのレベルに到達するかもしれない。


調教面も非常に順調で、土曜にコースや坂路でしっかりとした時計を出し、週中はさらっと流すという、独特ながらいつも通りのメニューを消化。時計の出方も軽快さを感じさせるもので、前走と同等以上に動ける態勢は整っている。

一方、最大のライバルとなるジャンタルマンタルは、超絶レコード決着の中をびっしりと走っての中2週。陣営がゴーサインを出したからには走れる状態にあるのだろうが、前走の内容が内容なだけに、目に見えない疲れが残っているという可能性は否定できない。が、仮にジャンタルマンタルが万全であったとしても、本馬の持つスケールの大きさは全く見劣らず、想定オッズほどの力差があるとは思えない。

世間的には”共に2歳王者でもある桜花賞馬vs皐月賞3着馬”のほうが注目度としては上かもしれないが、本馬とジャンタルマンタルによるハイレベルな”同父血戦”も相当に面白い対決。果たしてどちらに軍配が上がるのか、その結末をしっかりと見届けたい。

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【NHKマイルC プレビュートーク】能力底知れぬゴンバデカーブース アスコリピチェーノは東京替わり歓迎 2024年4月30日(火) 09:00

村瀬 天皇賞・春、◎ドゥレッツァはまさかの熱中症で…。

南 ワシはテーオーロイヤルから◎▲△。馬券は安かったけど、これで皐月賞から連勝や。ええ流れやし、このままイケイケやで。

村瀬 ボクは香港も中途半端だったし、何とかGⅠの流れに乗らないといけません。今週は3歳マイル王決定戦。ここは迷う余地なし。◎はジャンタルマンタルです。

南 皐月賞のレース内容を見たらなあ。

村瀬 勝ったと思った分、ゴール直後はダメージが大きかったけど、あの強い競馬ですからね。やっぱり相当な器だと思います。

南 「勝負しにいった結果。実力がないと来られないレースだったし、改めて能力が高いなと。体調に問題はないのでここを使う」と高野師。中2週やから速い時計を出さずにレースへ向かうらしいで。

村瀬 ペースを含めてあれだけ厳しい競馬でしたから。もうトレーニングは必要ないでしょう。変にテンションが上がることがなければ大丈夫じゃないかな。

南 相手探しの一戦か。それもアスコリピチェーノで堅いんちゃうか? 阪神JF勝ちに桜花賞2着。何も文句のつけるとこがない。

村瀬 前走はステレンボッシュに直線で押し出されるところがあったけど、そこから盛り返しましたからね。こちらは中3週で、1週前にはWコースで6ハロン79秒4、ラスト1ハロン11秒1。ホント、タフな牝馬です。東京替わりも歓迎でしょう。

南 次はニュージーランドT組やろか。エコロブルームは好位からセンス抜群の競馬やったし、一頓挫明けのボンドガールもよう食い下がった。

村瀬 エコロは1週前に坂路4ハロン52秒8、ラスト1ハロン12秒4。自己ベストを叩き出して上昇ムードですね。ボンドガールはWコースで5ハロン65秒9、ラスト1ハロン11秒0。牝馬ながら、こちらも使われた効果は絶大といったところです。

南 栗東ではシンザン記念勝ちのノーブルロジャーアーリントンCを制したディスペランツァファルコンSで一気差しのダノンマッキンリーあたりか。

村瀬 ただ、どの前哨戦も皐月賞桜花賞の中身の濃さとインパクトを思うと物足りないような…。それならゴンバデカーブースはどうでしょう。ホープフルSで◎。取消でボク自身もレースに参加できなかったんで、リベンジマッチですね。サウジアラビアRCボンドガールをあっさり突き放してますから。能力は底知れませんし、ジャンタルとアスコリにとっては一番計算しにくい相手でしょう。

南 確かに不気味やけど間隔も空いとるし、追い切りを見て最終判断やな。(夕刊フジ)

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【新潟大賞典】レース展望 2024年4月29日(月) 17:15

春の新潟開催を飾るハンデGⅢ、新潟大賞典(5月5日、芝2000メートル)が日曜メインで行われる。過去10年で1番人気の勝利がなく、馬単万馬券が7度も飛び出す波乱必至の難解レースだ。

前年覇者のカラテ(栗東・辻野泰之厩舎、牡8歳)が今年もエントリー。近走は2桁着順続きだが、相手が強力なGⅠ、距離的にやや長い2200メートル、ダートへの転戦など条件的に合わなかった印象もある。その点、新潟の重賞なら関屋記念2着、新潟記念1着、新潟大賞典1着と3戦オール連対の得意舞台。1年前はハンデ59キロを背負って勝っており、さらに重い59・5キロでも好走できていい。

ヨーホーレイク(栗東・友道康夫厩舎、牡6歳)は屈腱炎で2年2カ月の長期休養を強いられたが、その復帰戦となった前走の金鯱賞でいきなり3着。勝ち馬プログノーシスには離されながらも、2着の菊花賞ドゥレッツァには1馬身差に食い下がり、存在感を示した。中間は脚元にダメージもなく順調。今回は59キロの重いハンデを背負うが、2年前のGⅡ日経新春杯の覇者で、GⅠホープフルSでも3着に入った底力で復活Vを飾れるか注目だ。

昨年暮れの香港ヴァーズでまさかの最下位8着に敗れたレーベンスティール(美浦・田中博康厩舎、牡4歳)はここが仕切り直しの一戦となる。その前走は現地に到着してから状態が下降してしまい、レースで力を発揮することができなかった。その後は時間をかけて心身の回復を促し、帰厩後は順調に調教を消化。4月25日の1週前追い切りも馬なりで美浦Wコース6ハロン82秒2─11秒1と上々の動きを見せている。昨秋のセントライト記念では皐月賞ソールオリエンスを完封し、国内では【3・2・1・0】の実績馬。今回は初めて58キロのハンデを背負うが、ここで復活ののろしを上げて、ひのき舞台を目指したいところだ。

ヤマニンサルバム(栗東・中村直也厩舎、牡5歳、ハンデ58キロ)は昨年の中日新聞杯で重賞初制覇。折り合い面が難しく、オープン昇級後は浮き沈みが激しいが、左回りで全6勝のサウスポー。新潟コースの適性も高いはずでスムーズな競馬なら侮れない。

他では、昨夏の新潟記念の勝ち馬で高いコース適性がうかがえるノッキングポイント(美浦・木村哲也厩舎、牡4歳、ハンデ57・5キロ)、中京記念Vなどハナを切ればしぶといセルバーグ(栗東・鈴木孝志厩舎、牡5歳、ハンデ57キロ)、3勝クラス→リステッドと連勝して勢いに乗るリフレーミング(栗東・鮫島一歩厩舎、牡6歳、ハンデ57キロ)、昨年の福島記念で2着の実績があるダンディズム(栗東・野中賢二厩舎、セン8歳、ハンデ57キロ)もチャンスは十分。

これが転厩初戦となるマイネルクリソーラ(美浦・手塚貴久厩舎、牡5歳、ハンデ56キロ)も中山金杯3着、中山記念5着と着実に力をつけている。

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【天皇賞(春)2024】重賞レースおさらい帳 ステイヤー躍動の流れを味方に付けて! テーオーロイヤルが堂々の押し切りで悲願のG1制覇 2024年4月29日(月) 13:00


改めて、レースは生き物だと実感させられる結果だった。

特に天皇賞(春)菊花賞のような長距離レースは、メンバー、展開、馬場傾向などによって大きく性格を変える。時には中距離的な要素を問われるスピード決着になり、時には真のステイヤーでないと残れないスタミナ決着になる。どちらに振れるかはゲートが開いてみないと分からず、予想する上での入口でありながら、非常に難しい要素だ。


結論から言えば、今年は明らかに後者の年だった。

序盤でハナを切ったマテンロウレオは、前半で複数回11秒台のラップを刻み、締まった流れを形成。

中盤は多少緩んだ流れになったものの、残り800m地点から、スタミナに任せてディープボンドサヴォーナテーオーロイヤルらが進撃を開始。逃げていたマテンロウレオや、序盤から力み気味に好位に付けていたドゥレッツァはこれに抵抗できず、終始抜群の手応えで進めたテーオーロイヤルがそのまま余裕を持っての押し切り勝ち。2着ブローザホーン、3着ディープボンドはもちろん、4着スマートファントム、5着ワープスピード、6着サヴォーナと、"ステイヤーらしさ"を色濃く持った馬たちが上位を独占する結果となった。


勝ったテーオーロイヤルは、ダイヤモンドS、阪神大賞典に続き、3000m級のレースを3連勝。懸念されていた"目に見えない疲れ"も全く感じさせず、名実共に国内最強ステイヤーの座に就いた。

今回の流れは、本馬含め前に付けていた組にとっては決して楽なものではなく、少しスタミナがあるくらいでは直線の攻防に加わることすらできなかったはず。道中スローの切れ味勝負といった中距離的な質のレースにならずに、強靭なスタミナがダイレクトに生きるレースになったのは、本馬にとって非常に大きな勝因の一つだろう。

G1馬の称号を得たことで、距離短縮も含めた選択肢が生まれてきたが、陣営が明言した目標は、豪州の大レース・メルボルンC。ステイヤーとしての選択肢が国内に少ないのは時代の流れもあり仕方のないところだが、そんな中で生まれたこの超絶ステイヤーが自分を貫いてどこまで行けるのか。さらなる躍進を期待したいところだ。


2着のブローザホーンは終始掛かり倒した阪神大賞典から巻き返しての好走。序盤こそ力む挙動は見せたが、全体的には前走よりも遥かにスムーズなレース運びに映った。

ロスが大きい中でも伸びた前走、最後勝ち馬に迫る脚を見せた今回と、この馬も優れたステイヤーの資質を十分に示しているが、昨年には2000m戦にも対応しているように、こなす距離の幅が広いのも魅力。選択肢の広さならば勝ち馬以上なのは間違いなく、今後の進路に注目が集まる。


3着のディープボンドは近走の不振や衰え・限界説を全て吹き飛ばす魂の快走。序盤から終盤まで常に攻める姿勢で動いたことが、自身の良さを引き出すことにも繋がった。

勝負所でズブいというイメージの強い馬だが、京都コースにおいてはこの個性が薄れて比較的スムーズに動いており、舞台適性の高さも生きた印象。勝ち馬には完敗と言える着差で、全盛期のパフォーマンスを望むのはさすがに酷だが、長丁場ではまだまだ無視できぬ存在であり続けそうだ。


一方、人気を集めていた菊花賞ドゥレッツァと、ダービー馬タスティエーラは見せ場を作れず敗退。4歳世代の実績上位馬が共に大きく崩れる結果となってしまった。

ドゥレッツァ菊花賞時と比べると、序盤からかなりの力みを感じさせる走り。流れの厳しさをまともに受ける位置だったこともあり、失速は仕方のないところか。

とは言えブービー15着という結果はあまりにも負け過ぎな印象で、レース後に発表があった通り、熱中症の影響も大きかったのだろう。本質的な長距離適性に関しては謎が残ってしまったが、総合能力は依然国内最強を争えるだけのものを持つ馬。しっかりと立て直して、万全の状態でのリベンジを期待したい。


タスティエーラは道中の折り合いも比較的スムーズで、インでじっとできた時間も長く、ロスの少ない競馬が叶ったものの、直線で一瞬脚を使ったのみ。最後は明らかに失速していた。

前走の大阪杯では輸送後にカイ喰いが悪くなっての馬体減が見られたが、今回はそこからさらに6kg減。3走前の有馬記念時がやや太めだったため、単純に絞れたものと見ることもできるが、実戦に行って大きく変わらなかったのは気がかりだ。

それでも明らかにおかしな挙動だった大阪杯に比べれば動けてはいただけに、体調の問題というよりはステイヤー向きの舞台や展開が合わなかったと見るべきか。

思えば、父のサトノクラウンもクラシック好走後に迷走した時期があった馬だった。本馬も同じ蹄跡をなぞるとすれば、今秋から来年にかけて再度化ける可能性がある。ドゥレッツァと共に、4歳世代の意地を示す復活を心待ちにしたいところだ。

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ドゥレッツァの関連コラム

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エリザベス女王杯ブレイディヴェーグが勝利。これで秋G1は、

スプリンターズS ママコチャ=川田騎手
秋華賞 リバティアイランド=川田騎手
菊花賞 ドゥレッツァ=ルメール騎手
天皇賞(秋) イクイノックス=ルメール騎手
エリザベス女王杯 ブレイディヴェーグ=ルメール騎手

ご覧の通り、お馴染みの2人しか勝っていない。今週もシュネルマイスターセリフォスという有力馬に騎乗する両ジョッキー。果たしてまだこの記録は続くのだろうか…。

さて、気づけば今年もあと1ヶ月半ほど。勝っている人はそのままでいいかもしれないが、負けている人は一発逆転を考える時期かもしれない。

もちろん、本来競馬の収支は1年でリセットされるものではないので淡々と続けるのが基本なのだが、それでも年の瀬へ向けてどうにかしたいという気持ちもわかる…というか私自身もそうだ。

そこで、収支を逆転するためにどうすべきかを考えてみた。

ひとつはレートを上げて勝負すること…なのだが、これはさらに収支を悪化させる危険が伴う上に、予算的に負荷をかけることになるのでオススメできない。

そこでもうひとつ、

「荒れるレースで勝負する」

ということだ。

勝負というとどうしても、自信のあるレース=期待している馬がキッチリ走るレース、を選んでしまいがちだが、それだと爆発的な回収はできない。戦う場(レース)を選べるというのが競馬のメリットでもあるのだから、より波乱度の高い難解なレースで勝負して、高配当をまとめて取るというのが一撃で回収するためには良いかもしれない。

シンプルに考えて、自分が難しいと思うレースは多くの人にとっても難しいのだから、その中で少しでもアドバンテージがあれば勝負に行っていい。私自身も今年は負けているので、ちょっと荒れそうなところで強気な勝負をしていこうと思っている。

それでは最後に今週末の注目馬を。

~今週末の注目馬~

今週はマイルチャンピオンシップから。

エルトンバローズ西村淳也騎手)

注目はエルトンバローズ西村淳也騎手。
ラジオNIKKEI賞ではレーベンスティールを、毎日王冠ではソングラインシュネルマイスターを退けて重賞連勝中。恵まれたように見えるが、「恵まれるのも才能」を地で行くタイプだ。今回はマイル短縮になるが、もともと未勝利と1勝クラスはマイル戦で、スピードもあるのでまったく問題ないはず。馬場読み力に長け、今年ブレイクしている西村淳騎手の手綱にも期待したい。G1になるとジョッキーが人気に与える影響がより大きくなる分そこまで期待されないかもしれないが、一発狙ってみても面白い。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。


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2023年10月27日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】ルメール騎手の外枠は買い/天皇賞(秋)展望
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菊花賞ドゥレッツァが勝利。先週の当コラムで、

「長丁場のルメール騎手も大きなアドバンテージで、もはや穴人気というよりは普通に人気の一角を占めると思うが、有力だろう」

と書いた通り、やはり長丁場のルメール騎手のアドバンテージは大きかった。道中の運びは想定内で、とにかくリズムよく運ぶのが上手なのでラストで脚を使える。

なお、芝G1の大外枠におけるルメール騎手はこれで7連続連対となった。芝の外枠はしばしば不安視されることもあるが、

「ルメール騎手の外枠はむしろ買い」

というのが、今回改めての教訓。データの上でも大外枠などはむしろ好成績なので、今後も覚えておきたい。

それでは最後に今週末の注目馬を。

~今週末の注目馬~

今週は天皇賞(秋)から。

ダノンベルーガ(モレイラ騎手)

注目はダノンベルーガ&モレイラ騎手。
今回は3走連続騎乗。モレイラ騎手は距離が延びたほうが良く、東京芝の中距離戦ならば持ち味を生かせる。皐月賞は内枠不利、日本ダービージャパンカップは距離、札幌記念は道悪と前半での不利……など馬券圏外のレースはそれなりに理由もハッキリしているので、久々に能力全開に期待。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2023年10月20日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】難なく3冠達成したように見えたリバティアイランド/菊花賞展望
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秋華賞リバティアイランドが難なく3冠達成。

…と書いていて、「難なく」というのは少々語弊があるかなと感じた。テレビを通してみているからそう感じるのであって、実際現場はいくつもの困難を乗り越えた末の栄冠なのだろう。

もっとも、難なく達成したように見えるのは悪いことではないようにも思える。3冠馬を引き合いに自分の話をするのも気が引けるが(気が引けるが、続ける)、私自身も、

「競馬予想って誰にでもできそうだし楽しそうだね」

と言われると、とても嬉しく思う。

楽しそうで、自分でもできそうと思われるとすれば、それはプロ冥利に尽きるというもの。もちろん世の中には自分がやっていることがいかに大変で、すごく苦労していて、自分にしかできないと思われたい人も多くいるのかもしれないが、個人的にはむしろ楽だと思われたい。

なので、誰にでもできそうな仕事だね、と言われたら、喜んで「はい」というだろう。自分の能力を認められたようで誇らしくすらある。

余談が過ぎたので元に戻すが、リバティアイランドが「難なく」3冠を達成したように見えたのは、恐らく人馬ともにまったく隙がなかったからだ。桜花賞こそ多少ヒヤリとはしたものの、川田騎手は落ち着き払っているように見えた。

オークスはスタートから今度はスムーズに好位置を確保し、直線は楽々と突き放した。パートナーとレース後楽しそうに「これが東京だよ」と観光案内する姿は、もはやカメラを意識する余裕すら感じたものだった。

迎えた秋華賞。小回りがどうかとか、馬体重増がどうかとか、そんな懸念もゲートが開いた2分ほど後には、心配していた自分がアホに思えるほど隙のない競馬だった。何より、川田騎手は落ち着いていた。

まるでアッサリと達成されたように思えた牝馬3冠は、まさにリバティアイランドとその陣営の強さを際立たせるものだった。個人的にはちょうど20年前、現地でスティルインラブの3冠達成を見たが、当時はどちらかといえばハラハラする3冠だった。

同じ牝馬3冠でも異なる馬なのだから当たり前なのかもしれないが、当時から仕上げの技術も向上し、より強い馬がその力を存分に発揮できる土壌ができているのかもしれない。実際、2018年のアーモンドアイ、2020年のデアリングタクトに続いて直近6年で3頭目の3冠牝馬の誕生だった。

この先はきっとイクイノックスをはじめとするワールドクラスの馬たちとの対決が待ち受けている。そんな相手でも恐らく引けを取らない戦いができるはず、そう思わせてくれる、(あえて言うが)余裕綽々の3冠達成だった。

それでは最後に先週からの狙い馬と、今週末の注目馬を。

【次走狙い馬】 10/15(日)東京9R マイネルグロン 8番人気1着

もともとスタミナ豊富で使うごとに力をつけて来ていたが、今回は久々のハンデも跳ね返して好位から堂々と抜け出し、成長も感じさせる内容で完勝。まだ余力もあり、中山コースも全く問題ない。中山大障害でも勝ち負けになる。

~今週末の注目馬~

今週はもちろん菊花賞から。

ドゥレッツァ(ルメール騎手)

注目はドゥレッツァ&ルメール騎手。
4連勝で3勝クラスを制し、勢いそのままにG1挑戦。一線級相手との対決は未知とはいえ、未勝利戦では今回も人気を集めそうなサトノグランツを下しており、もともと能力は高かった馬。前走は完全に先行馬の流れだったが、4コーナーで進路を失いながら切り替えて地力で伸びて差し切る着差以上の好内容。まだまだ伸びしろはありそう。長丁場のルメール騎手も大きなアドバンテージで、もはや穴人気というよりは普通に人気の一角を占めると思うが、有力だろう。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2023年10月19日(木) 15:30 くりーく
くりーくの中間調教チェック 菊花賞2023
閲覧 1,805ビュー コメント 0 ナイス 4



こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


10月22日(日) 京都11R 第84回菊花賞(3歳G1・芝3000m)

【登録頭数:17頭】(フルゲート:18頭)


<前走:セントライト記念 中山芝2200m(レース映像)> 中4週

ソールオリエンス(2着 460kg(±0kg))<B> 優先出走馬
☆『前走の追い切り
休み明けの前走はパドックではまだ馬体に余裕がある感じで緩さがあった。前走を使われてのこの中間も、南Wで2週前、1週前と追われて好時計が出ている。ただ、1週前の併せ馬では直線強めに追われたものの併走相手のウインマリリンを突き放すことができず、重さを残した印象の走りだった。

ウインオーディン(6着 482kg(+4kg))<B>
休み明けを2回使われてこの中間は南Wと坂路で入念な調整。1週前追い切りでは楽な手応えで先着と、上積みが期待できそう。


<前走:神戸新聞杯 阪神芝2400m(レース映像)> 中3週

サトノグランツ(1着 492kg(+2kg))<A> 優先出走馬
☆『前走の追い切り
前走は阪神での重賞勝ちも春には京都コースで重賞を勝っていてコース適性は高い。前走時は、休み明けだったが最終追い切りの動きがかなり良く、パドックでもスッキリした馬体を見せ好仕上がりだった。この中間も坂路中心にプールも併用しての調整となっており、1週前追い切りでは3頭併せで素軽い動き。上積みが見込める。

サヴォーナ(2着 528kg(+12kg))<A> 優先出走馬
前走は休み明け、コラムでも指摘した通り馬体が増えていてパドックでは明らかにお腹の辺りに余裕があった。それでもレースでは好位からしぶとく伸びて差のない2着に好走。この中間は1週前にCWで強めに追われて併せて先着と、前走を使われての上積みには十分期待がもてる。

ファントムシーフ(4着 502kg(+12kg))<C> 優先出走馬
☆『前走の追い切り
休み明けの前走、馬体重は10キロ以上増えていたが太め感はなかった。この中間は、1週前に3頭併せの外を一杯に追われ力強く伸びて先着を披露。ただ、前走のレース内容やこの中間の追い切りと頭が高くなり前に伸びるというより上に抜けてしまう感じの走りになっている点がどうか。

ハーツコンチェルト(4着 492kg(-2kg))<C>
☆『前走の追い切り
休み明けの前走時は、マイナス体重も動きが鈍くまだ締まりそうな馬体だった。この中間、1週前追い切りでは前走でも併せた未勝利馬にしぶとく食い下がられていて、調子の良し悪しというよりは右回りだと反応が鈍い。

ショウナンバシット(7着 486kg(±0kg))<A>
休み明けの前走は最終追い切りで抑えきれないほど気合乗り抜群で、かなり良い出来に見えて本命◎に指名。ただ、レースでは勝ち馬の後ろを追走してきて直線でジリジリしか伸びなかった。この中間も2週前、1週前とCWで速い時計をマーク、1週前を見ると楽な手応えでここもかなり良い動きと、出来自体は引き続き良好に映る。

マイネルラウレア(8着 496kg(-6kg))<C>
休み明けの前走時は、追い切りでの動きが重く当日マイナス体重でも緩さが残っていた感じ。休み明け2戦目となる今回、1週前にCWで追い切られたが前走時よりも時計がかかっていて、良化は思いのほかスローとの印象。

シーズンリッチ(10着 498kg(+8kg))<D>
☆『前走の追い切り
前走のパドックではいつものうるさい面はまだマシだったが、レースではペースが緩むと行きたがってしまい4角早め先頭も直線早々に脚が上がってしまった。この中間も栗東での調整が続くが、頭が上がり気味の走りで物足りない内容。

ナイトインロンドン(11着 482kg(+6kg))<B>
☆『前走の追い切り
前走は追い切りの動きが良く状態十分といった具合に映ったが、パドックでは周りを気にしていてやや集中力を欠く感じだった。この中間も1週前に南Wで追い切られて動きは前走時よりも良く、競馬場は違うが長距離輸送も2度目となるため、前走よりも気持ちの面で良いほうに向きそう。


<前走:その他のレース出走馬>

タスティエーラ日本ダービー:1着 芝2400m 478kg(±0kg) 5ヶ月)<A>
☆『前走の追い切り
ダービーからの休み明けになるが時計を出し始めた3週前からいきなり3頭併せで速い時計を出して先着と重め感はまったくなく元気な走りで牧場での調整が順調だった感じ。1週前の追い切りでも直線強めいに追われて一気に突き放し力強い動き。今回は長距離輸送があるので1週前でこれだけ出来ていれば直前は馬なりで十分な仕上がり。

トップナイフ札幌記念:2着 芝2000m 482kg(-2kg) 中8週)<B>
前走は軽めの調整2本で出走だったので軽視したが、ジョッキーの好騎乗で2着に好走。この中間は栗東CWを中心に乗られていて、日曜には坂路でも速い時計と、反動よりは上積みのほうを感じ取れる過程となっている。

ノッキングポイント新潟記念:1着 芝2000m 494kg(+6kg) 中6週)<C>
☆『前走の追い切り
前走は古馬相手に重賞制覇。状態も良かったとは思うが、好騎乗、枠順、斤量面と恵まれた面もあり、すべてが上手くいった感じだった。この中間も南W中心の調整で、日曜には改修された坂路での調整に戻って優秀な時計をマーク。ただ前走時もパドックでチャカチャカした面を出しており、距離延長がプラスにはなるかというそうではなく……。

ドゥレッツァ(日本海S:1着 芝2200m 456kg(-6kg) 中8週)<A>
前走3勝クラス勝ちで未勝利から4連勝。その間京都新聞杯1、2着馬に先着していて能力は高い。これまでの調教では併せ馬で遅れたことがなく、この中間は1週前追い切りで抑えきれない手応えから直線併走相手を一気に突き放す上々リハを見せてきた。引き続きかなりの好状態だろうう。

ダノントルネード(日本海S:8着 芝2200m 514kg(±0kg) 中8週)<D>
☆『前々走の追い切り
休み休み使われてきている馬だが、前走時のパドックでは馬体重こそ増減なしでもふっくらした感じがなく硬さを感じる馬体だった。この中間も併せ馬での追い切りが1本のみで、1週前も月曜こそ坂路で終い速い時計を出しているものの水、土、日と軽めの調整に終始。ビシッと追われていない点はマイナスになりそう。

パクスオトマニカ(レパードS:15着 ダ1800m 488kg(+2kg) 中10週)<D>
☆『前走の追い切り
前走はダートが向かないところもあったかもしれないが、追い切りでも終いの時計がかかっていた。この中間も南Wで乗られているが、春の良い時と比べるとまだ物足りない。

リビアングラス(阿賀野川特別:1着 芝2200m 500kg(+12kg) 中8週)<A>
☆『前々走の追い切り
デビュー戦の時から毛艶が良く好馬体で、パドックでは毎回目にとまる馬。跳びが大きく切れる感じはないが、先行力がありしぶとさも兼ね備える。淀の3000mは絶好の舞台だろう。休み明けの前走は馬体が増えていたが太め感はなく、むしろ迫力が増した感じで成長著しい。ローテーションに余裕があり、この中間はこれまでの坂路中心からCWを長めからのメニューに変えてきている。併せ馬でも先着をはたすなど、休み明けを使われての上積みが感じられる。


<参考:出走予定馬の対戦成績>
◇ホープフルS(レース映像)中山芝2000m
2着:⑧トップナイフ、4着:①ファントムシーフ、7着:②ハーツコンチェルト
共同通信杯レース映像)東京芝1800m
1着:⑧ファントムシーフ、4着:⑥タスティエーラ、5着:⑪ウインオーディン、6着:④シーズンリッチ
◇弥生賞(レース映像)中山芝2000m
1着:⑥タスティエーラ、2着:④トップナイフ
皐月賞レース映像)中山芝2000m
1着:①ソールオリエンス、2着:⑭タスティエーラ、3着:⑦ファントムシーフ、5着:④ショウナンバシット、7着:⑧トップナイフ、8着:⑥ウインオーディン、14着:⑱マイネルラウレア
京都新聞杯レース映像)京都芝2200m
1着:⑥サトノグランツ、2着:⑦ダノントルネード、3着:⑫リビアングラス、5着:②マイネルラウレア
日本ダービーレース映像)東京芝2400m
1着:⑫タスティエーラ、2着:⑤ソールオリエンス、3着:⑪ハーツコンチェルト、5着:⑮ノッキングポイント、7着:⑬シーズンリッチ、8着:⑭ファントムシーフ、11着:⑱サトノグランツ、13着:⑯パクスオトマニカ、14着:④トップナイフ、16着:⑥ショウナンバシット


※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、タスティエーラドゥレッツァリビアングラスサトノグランツショウナンバシットサヴォーナの6頭をあげておきます。



◇今回は菊花賞編でした。
菊花賞と言えば、芝3000mという出走馬にとって未知の距離とともにポイントとなるのが、3コーナーからの下り坂ではないかと思います。特にここ2年はリニューアル工事で開催がなかったこともあり、京都競馬場でレースを経験したことのある馬も出走馬中4頭で、それら馬たちも京都新聞杯の1回のみ。1度しか走っていないからあまり参考にならないと考えるか、経験できている点は大きなプラスになると考えるかは意見が分かれるところだと思いますが、私個人としては特殊なコースであることから1度でもこのコースを走っている点はプラスになるのではないかと思っています。さらに、当時騎乗していた騎手が今回も同じ馬とタッグを組んで出てくる場合は相当メリットが大きいと踏んでいます。
そのほか、京都競馬場で開催された過去5年(2016年から2020年)の連対馬の調教内容について見てみたところ、1週前にCW及び南Wで追い切られていた馬が10頭中9頭、最終追い切りはCW及び南W5頭、坂路4頭、芝コース1頭となっており、1週前にWコースで追い切っていた馬がほとんどだった点が特に目立ちます。やはり長距離戦ということで、中間に長めからの追い切りは必要になってくるということでしょうか。坂路だけササっとやっている馬は軽視したほうが良さそうです。
最後に、個人的なおススメポイントとして、長距離での実績が良い騎手と何だかんだで距離が長いのでロスなく走れる内枠の馬は注意、この2点を記して締めくくりたいと思います。


菊花賞出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2023年10月15日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2023年10月15日号】特選重賞データ分析編(380)~2023年菊花賞
閲覧 2,281ビュー コメント 0 ナイス 4



次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。


最新版公開中! 本稿掲載重賞含む、その他の注目競走見解はコチラ『週末メイン「1点」分析EXTRA編』で!


<次週の特選重賞>

G1 菊花賞 2023年10月22日(日) 京都芝3000m外


<ピックアップデータ>

【“同年4月以降の、JRAの、G1・G1のレース”において3着以内となった経験の有無別成績(2019年以降)】
○あり [4-3-3-18](3着内率35.7%)
×なし [0-1-1-42](3着内率4.5%)

 皐月賞以降の戦績が最大のポイント。G3やオープン特別、条件クラスのレースを主戦場としてきた馬は疑ってかかるべきでしょう。なお“同年4月以降の、JRAの、G1・G1のレース”において3着以内となった経験がなかったにもかかわらず3着以内となった2頭は、いずれも父がエピファネイアでした。

主な「○」該当馬→ソールオリエンスタスティエーラダノントルネードハーツコンチェルト
主な「×」該当馬→ドゥレッツァノッキングポイント


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「前走の着順が3着以内」だった馬は2019年以降[3-4-4-31](3着内率26.2%)
主な該当馬→ソールオリエンスタスティエーラドゥレッツァノッキングポイント

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ドゥレッツァの口コミ


口コミ一覧
閲覧 36ビュー コメント 0 ナイス 5

最近は馬の怪我が後を絶たない
今年の活躍が楽しみなリバティアイランド マイネルグロン ドゥレッツァ テーオーロイヤルなどの名だたるG1馬を始め、天皇賞春を回避したヒンドゥタイムズ エコロブルームなどの重賞ウィナーたちも怪我をしている

今年は落馬事故も多発しており亡くなられた藤岡康太さん Cルメールさん 松山弘平さん 木幡初也さん 吉田隼人さんなど年の前半戦が活発化する中で悲しいことも活発化してしまっている

レースに勝ちたい この気持ちは大事だが人馬が健康で安全なことが最優先だということを忘れないようにしたい

日本の競馬が多様化国際化し海外でも日本馬が活躍することが増えてきていることはとても喜ばしいことだ

だからこそこれからも健康安全な競馬界になってほしいと願っている

 ゴンザレス・権蔵 2024年5月3日(金) 11:22
現4歳世代について
閲覧 72ビュー コメント 0 ナイス 3

ドゥレッツァの惨敗劇は、正直ショックを受ける内容でした。関係者の談話では、原因は、軽い熱中症状態だったみたいです。しかし、昨年夏の新潟(日本海S)を、勝っていたので、暑さには、対応デキると思っていました。
タスティエーラの競馬を見ても、うーん"(-""-;)"イマイチの競馬でした。
弱小4歳世代と、周りから言われても仕方ない結果です。

しかし、ソールオリエンスは、皐月賞の様に、惨敗覚悟の最後方直線一気の競馬なら、もう少し着順上位の結果が出る可能性があると、思います。変に位置取りにこだわり、無駄に前目のポジションを狙い、馬の意志を無視した、レース内容(無駄に脚を使い、だらだらとした、締まりのない戦法で、スタミナ・ポテンシャルを消費する競馬)で、ソールオリエンスの特性を生かしてないです。破壊力は、S級クラスの名馬(ナリタタイシン、ムービースター・レッツゴーターキン・ダイユウサク・ハープスター・ヒシアマゾン・ダンスインザダーク・ディープインパクト)と、遜色なしです。
京成杯・皐月賞の様に、レースをして貰いたいです。
腹を括って、絶対に届かない位置から、大外ブン回し戦法で、直線一気の破壊力を願います。

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 競馬戦略研究所所長 2024年5月1日(水) 09:14
重賞回顧 天皇賞春
閲覧 44ビュー コメント 0 ナイス 3

京都 11R 天皇賞(春)(G1)
◎:4枠 7番 タスティエーラ
◯:6枠 12番 ドゥレッツァ
△:2枠 4番 ワープスピード
△:3枠 6番 ディープボンド
△:8枠 16番 チャックネイト


只々、テーオーロイヤルの強さが際立ったレースでした。予想通りにマテンロウレオが逃げると、スタミナ勝負に持ち込もうとディープボンドが番手の競馬。人気馬も好位に位置していつでも動ける状況でした。ラップを見てもレースが動いたのは3角から。完全な人気馬のマーク競馬の様相で、2番人気のドゥレッツァが早めに脱落。4角先頭から粘りこみを図るディープボンドにむけ、ワンテンポ置いて馬なりで進出したテーオーロイヤルの手ごたえが見た目にも違いすぎ、先頭に立つと安全運転でも2馬身差の完勝。3000M以上を使い続けて4戦目。それでもあの勝ち方では認めざるを得ません。人馬共に重賞初制覇も前途洋洋のレースでした。

 2着には終いに賭けたブローザホーン。小柄な馬体ですが、勝負根性は一級品。G1でも崩れなく中距離路線でも常に注意したい馬です。

 3着は粘りに粘ったディープボンド。レースの相性の良さとスタミナは7歳とは言え特筆もの。大きな勲章を取らせてあげたい走りでした。

 所長◎のタスティエーラは伸び切れずの7着。馬体増が復活のカギになりそうです。

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コメント一覧
1:
  HELPRO   フォロワー:2人 2024年4月28日() 16:02:17
コレが春天の重み。2流半の元地方人など主役にされたのが間違い。戸崎、コレで判っただろう、お前が一流扱いされてるのは周りがそれ以下でしか無いからだ。武豊の実力も全て中央競馬がヤラセで作ったもの。何が競馬学校だ。所詮は専門学校と一緒。たかが30年くらいで500年の海外競馬とは鞍上の質もレベルも遠く及ばない。春天と言う歴史の重さを良く考えろ。元地方上がりの追えない人間が!

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2024年4月28日天皇賞(春) G115着
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