テーオーロイヤル(競走馬)

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テーオーロイヤル
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写真一覧
現役 牡6 鹿毛 2018年3月6日生
調教師岡田稲男(栗東)
馬主小笹 公也
生産者三嶋牧場
生産地浦河町
戦績18戦[8-1-2-7]
総賞金51,826万円
収得賞金22,300万円
英字表記T O Royal
血統 リオンディーズ
血統 ][ 産駒 ]
キングカメハメハ
シーザリオ
メイショウオウヒ
血統 ][ 産駒 ]
マンハッタンカフェ
アルペンローズ
兄弟 メイショウハリオメイショウソウタ
市場価格
前走 2024/04/28 天皇賞(春) G1
次走予定

テーオーロイヤルの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
24/04/28 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 187142.811** 牡6 58.0 菱田裕二岡田稲男 460
(+2)
3.14.2 -0.335.0④④⑤ブローザホーン
24/03/17 阪神 11 阪神大賞典 G2 芝3000 15463.321** 牡6 57.0 菱田裕二岡田稲男 458
(+6)
3.06.8 -0.834.8ワープスピード
24/02/17 東京 11 ダイヤモンド G3 芝3400 10893.121** 牡6 58.5 菱田裕二岡田稲男 452
(+2)
3.30.2 -0.033.7⑤⑤⑤⑤サリエラ
23/12/02 中山 11 ステイヤーズ G2 芝3600 166115.622** 牡5 57.0 浜中俊岡田稲男 450
(-4)
3.45.8 0.433.9⑥⑥⑦⑦アイアンバローズ
23/11/05 東京 11 アルゼンチン G2 芝2500 1881618.8710** 牡5 58.5 浜中俊岡田稲男 454
(-2)
2.30.5 0.635.2⑨⑧⑧⑦ゼッフィーロ
22/11/27 東京 12 ジャパンC G1 芝2400 1871326.1814** 牡4 57.0 菱田裕二岡田稲男 456
(-2)
2.25.3 1.635.6ヴェラアズール
22/11/06 東京 11 アルゼンチン G2 芝2500 18353.016** 牡4 57.5 菱田裕二岡田稲男 458
(-2)
2.31.3 0.234.3④④⑤④ブレークアップ
22/09/25 中山 11 オールカマー G2 芝2200 137107.345** 牡4 56.0 菱田裕二岡田稲男 460
(0)
2.13.5 0.835.9ジェラルディーナ
22/05/01 阪神 11 天皇賞(春) G1 芝3200 18479.943** 牡4 58.0 菱田裕二岡田稲男 460
(+4)
3.17.4 1.237.4④④タイトルホルダー
22/02/19 東京 11 ダイヤモンド G3 芝3400 14694.021** 牡4 54.0 菱田裕二岡田稲男 456
(0)
3.30.1 -0.434.8④④ランフォザローゼス
21/11/20 阪神 10 尼崎S 3勝クラス 芝2400 118112.211** 牡3 55.0 菱田裕二岡田稲男 456
(-2)
2.24.9 -0.434.4④④④④ニホンピロスクーロ
21/10/23 阪神 9 兵庫特別 2勝クラス 芝2400 9443.531** 牡3 54.0 菱田裕二岡田稲男 458
(0)
2.26.3 -0.135.0マカオンドール
21/10/03 中京 7 3歳以上1勝クラス 芝2200 16234.211** 牡3 54.0 菱田裕二岡田稲男 458
(+12)
2.12.5 -0.235.8⑦⑦⑨⑨サツキハピネス
21/05/01 東京 11 青葉賞 G2 芝2400 18611107.2154** 牡3 56.0 菱田裕二岡田稲男 446
(-4)
2.25.3 0.133.9⑯⑯⑫⑪ワンダフルタウン
21/04/04 阪神 4 3歳未勝利 芝2400 1661120.051** 牡3 56.0 菱田裕二岡田稲男 450
(+6)
2.28.4 -0.133.7⑦⑦⑧⑧プリュムドール
21/03/13 阪神 5 3歳未勝利 芝2000 155923.664** 牡3 56.0 菱田裕二岡田稲男 444
(-6)
2.03.1 1.135.6⑬⑫⑬⑬プログノーシス
21/01/16 中京 5 3歳未勝利 芝1600 164841.899** 牡3 56.0 幸英明岡田稲男 450
(-12)
1.35.3 1.236.0⑩⑨⑩レイモンドバローズ
20/12/19 阪神 5 2歳新馬 芝1600 1881626.163** 牡2 55.0 幸英明岡田稲男 462
(--)
1.37.3 0.434.1⑪⑫エリザベスタワー

テーオーロイヤルの関連ニュース

天皇賞・春でGⅠ初勝利を飾ったテーオーロイヤル(栗・岡田、牡6)は4日、左前脚に剥離(はくり)骨折を起こしていたことがわかった。3日に手術を受け、栗東トレセンで経過を見てから放牧に出される予定。症状は軽度で、3カ月程度の休養となる見通し。岡田調教師は「軽度の骨折。休養します」と語った。

【NHKマイルC プレビュートーク】能力底知れぬゴンバデカーブース アスコリピチェーノは東京替わり歓迎 2024年4月30日(火) 09:00

村瀬 天皇賞・春、◎ドゥレッツァはまさかの熱中症で…。

南 ワシはテーオーロイヤルから◎▲△。馬券は安かったけど、これで皐月賞から連勝や。ええ流れやし、このままイケイケやで。

村瀬 ボクは香港も中途半端だったし、何とかGⅠの流れに乗らないといけません。今週は3歳マイル王決定戦。ここは迷う余地なし。◎はジャンタルマンタルです。

南 皐月賞のレース内容を見たらなあ。

村瀬 勝ったと思った分、ゴール直後はダメージが大きかったけど、あの強い競馬ですからね。やっぱり相当な器だと思います。

南 「勝負しにいった結果。実力がないと来られないレースだったし、改めて能力が高いなと。体調に問題はないのでここを使う」と高野師。中2週やから速い時計を出さずにレースへ向かうらしいで。

村瀬 ペースを含めてあれだけ厳しい競馬でしたから。もうトレーニングは必要ないでしょう。変にテンションが上がることがなければ大丈夫じゃないかな。

南 相手探しの一戦か。それもアスコリピチェーノで堅いんちゃうか? 阪神JF勝ちに桜花賞2着。何も文句のつけるとこがない。

村瀬 前走はステレンボッシュに直線で押し出されるところがあったけど、そこから盛り返しましたからね。こちらは中3週で、1週前にはWコースで6ハロン79秒4、ラスト1ハロン11秒1。ホント、タフな牝馬です。東京替わりも歓迎でしょう。

南 次はニュージーランドT組やろか。エコロブルームは好位からセンス抜群の競馬やったし、一頓挫明けのボンドガールもよう食い下がった。

村瀬 エコロは1週前に坂路4ハロン52秒8、ラスト1ハロン12秒4。自己ベストを叩き出して上昇ムードですね。ボンドガールはWコースで5ハロン65秒9、ラスト1ハロン11秒0。牝馬ながら、こちらも使われた効果は絶大といったところです。

南 栗東ではシンザン記念勝ちのノーブルロジャーアーリントンCを制したディスペランツァファルコンSで一気差しのダノンマッキンリーあたりか。

村瀬 ただ、どの前哨戦も皐月賞桜花賞の中身の濃さとインパクトを思うと物足りないような…。それならゴンバデカーブースはどうでしょう。ホープフルSで◎。取消でボク自身もレースに参加できなかったんで、リベンジマッチですね。サウジアラビアRCボンドガールをあっさり突き放してますから。能力は底知れませんし、ジャンタルとアスコリにとっては一番計算しにくい相手でしょう。

南 確かに不気味やけど間隔も空いとるし、追い切りを見て最終判断やな。(夕刊フジ)

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【天皇賞(春)2024ほか】次走激アツ君メモ 典型的な遅咲きステイヤー、ブローザホーンのグランプリに期待! 2024年4月29日(月) 14:00




週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬(激アツ君)をピックアップします。


【4月27日(土)】
東京11R 3歳オープン G2青葉賞 芝2400m 晴 良
15番 ショウナンラプンタ(7番人気2着)
勝ち時計から考えるとダービーで勝ち負けできるレベルではなく、その意味では“次走”でなく“次々走”激アツ君かもしれないが内容は強かった。府中芝2400mの15番枠は恵まれた枠とは言えず、スタートが特段遅かったわけではなかいが内から好位を取りに一斉に動いた他馬に押され、1角では後方5番手に。レースVでは向正面、必死で抑える鞍上の頭がグラグラ揺れ、消耗もかなり大きかったはずだが直線の手応えは十分。内もまだ止まらない馬場で勝ち馬に鋭く外から迫った。520kg超えの恵まれた馬体も魅力でダービーより先の、馬が完成された時点でのパフォーマンスに期待がかかる。長い目で追いかけてみたい。 【次走注目度:S】


【4月28日(日)】
新潟3R 3歳未勝利 ダ1800m 晴 良
5番 アスクデビューモア(4番人気1着)
他馬に比べて3kg減は大きかったが、この距離・条件で2位につけた上がり1.0秒差はポテンシャルの違いとしか言いようがなく、昇級後も能力だけならアッサリ勝てそうなレベルだ。念のため過去のレースを見てみたが、休養前の1戦以外は負けつつもかなり良い脚を見せている。今日はハナに行きたい馬が多かったのと二の脚がつかなかったことで好位を取れなかったが、スタートそのものは出ている。ペースが上がった3角から4角の上がり方もスムーズで、4角後方4番手から矢のように伸びた。勝ち方を考えるとある程度人気になりそうだが、昇級しても引けを取らないと思う。狙ってみたい。 【次走注目度:A】

東京3R 3歳未勝利 ダ1600m 晴 良
13番 レッドラウル(6番人気4着)
レースVだと分かりづらいが、パトVで見るとスタート直後に両脇の馬に挟まれ進路を塞がれ、一旦控えて外に出している。そのまま馬群からポツンと離された後方2番手でレースを進め、ようやくエンジンが掛かったのは直線に向いてから。その直線では、他馬から不利を受けない大外を通っての進撃をはかったがいかんせん前との距離がありすぎた。バテた馬をかわしただけの4着だったが、このクラスでは明らかに脚力が違う。課題は多いが未勝利のまま福島あたりまで引っ張れば、人気の先行馬を一気に差し切るシーンも期待できそう。次走狙ってみたい一頭だ。 【次走注目度:A】

京都11R 4歳上オープン G1天皇賞(春) 芝3200m 晴 良
5番 ブローザホーン(5番人気2着)
勝ったテーオーロイヤルについてはお見事の一言だが、このレースで次走買うべき馬を一頭挙げれば迷いなくブローザホーン。420kgの馬格で58kgを背負って今日の流れ、馬場状態で追い込んでの2着は絶賛すべきで、同じ追い込んで上位に来たスマートファントムとは通ったコースが全く異なる分、価値はこちらが圧倒的に上。流れ、展開、位置取り、どれをとっても、何回レースVを見ても、道中この馬の激走を予測させる要素は一つもなく、そこからの直線、ただただ一頭脚色が違うというレースだった。デビュー以来のレース結果を辿ってみたが、去年の春くらいから明らかに馬が違う。典型的な遅咲きのステイヤーで、今日は負けたが次はどの馬が相手でも要注意だ。宝塚記念有馬記念に出走してきたら中心で狙ってみたい。 【次走注目度:S】

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【天皇賞・春】テーオーロイヤルGⅠ初制覇から一夜明け 栗原助手「やっぱり心肺機能が素晴らしい」 2024年4月29日(月) 13:41

1番人気に応えて天皇賞・春でGⅠ初制覇を果たしたテーオーロイヤル(栗・岡田、牡6)が激戦から一夜明けた29日、栗東トレセンの馬房で静養した。

渋滞もなく、レース当日の午後6時半には帰厩。栗原助手は「検量室前で馬を受け取ったときにすでに息が入っていましたからね。やっぱり心肺機能が素晴らしい。すごい馬です。けさもいつもと変わらない感じ。ケロッとしています」と頼もしそうに目を細めた。

馬だけでなく、岡田厩舎と所属の菱田騎手にとっても初めてのGⅠタイトル。「うれしいというよりホッとした感じでした。安堵感が強かったです。これで負けたら、というぐらいの仕上がりで臨んでいたので勝ってくれてよかったです」と笑み。続けて、「僕自身、感動させてもらいましたし、素晴らしい世界で働かせてもらっているなと思います。人馬が夢とかを与えられる場面に直面してこれからも魅力ある競馬を発信していければと思いました」とうなずいた。次走は未定だが、近日中に放牧に出される予定だ。

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【天皇賞(春)2024】重賞レースおさらい帳 ステイヤー躍動の流れを味方に付けて! テーオーロイヤルが堂々の押し切りで悲願のG1制覇 2024年4月29日(月) 13:00


改めて、レースは生き物だと実感させられる結果だった。

特に天皇賞(春)菊花賞のような長距離レースは、メンバー、展開、馬場傾向などによって大きく性格を変える。時には中距離的な要素を問われるスピード決着になり、時には真のステイヤーでないと残れないスタミナ決着になる。どちらに振れるかはゲートが開いてみないと分からず、予想する上での入口でありながら、非常に難しい要素だ。


結論から言えば、今年は明らかに後者の年だった。

序盤でハナを切ったマテンロウレオは、前半で複数回11秒台のラップを刻み、締まった流れを形成。

中盤は多少緩んだ流れになったものの、残り800m地点から、スタミナに任せてディープボンドサヴォーナテーオーロイヤルらが進撃を開始。逃げていたマテンロウレオや、序盤から力み気味に好位に付けていたドゥレッツァはこれに抵抗できず、終始抜群の手応えで進めたテーオーロイヤルがそのまま余裕を持っての押し切り勝ち。2着ブローザホーン、3着ディープボンドはもちろん、4着スマートファントム、5着ワープスピード、6着サヴォーナと、"ステイヤーらしさ"を色濃く持った馬たちが上位を独占する結果となった。


勝ったテーオーロイヤルは、ダイヤモンドS、阪神大賞典に続き、3000m級のレースを3連勝。懸念されていた"目に見えない疲れ"も全く感じさせず、名実共に国内最強ステイヤーの座に就いた。

今回の流れは、本馬含め前に付けていた組にとっては決して楽なものではなく、少しスタミナがあるくらいでは直線の攻防に加わることすらできなかったはず。道中スローの切れ味勝負といった中距離的な質のレースにならずに、強靭なスタミナがダイレクトに生きるレースになったのは、本馬にとって非常に大きな勝因の一つだろう。

G1馬の称号を得たことで、距離短縮も含めた選択肢が生まれてきたが、陣営が明言した目標は、豪州の大レース・メルボルンC。ステイヤーとしての選択肢が国内に少ないのは時代の流れもあり仕方のないところだが、そんな中で生まれたこの超絶ステイヤーが自分を貫いてどこまで行けるのか。さらなる躍進を期待したいところだ。


2着のブローザホーンは終始掛かり倒した阪神大賞典から巻き返しての好走。序盤こそ力む挙動は見せたが、全体的には前走よりも遥かにスムーズなレース運びに映った。

ロスが大きい中でも伸びた前走、最後勝ち馬に迫る脚を見せた今回と、この馬も優れたステイヤーの資質を十分に示しているが、昨年には2000m戦にも対応しているように、こなす距離の幅が広いのも魅力。選択肢の広さならば勝ち馬以上なのは間違いなく、今後の進路に注目が集まる。


3着のディープボンドは近走の不振や衰え・限界説を全て吹き飛ばす魂の快走。序盤から終盤まで常に攻める姿勢で動いたことが、自身の良さを引き出すことにも繋がった。

勝負所でズブいというイメージの強い馬だが、京都コースにおいてはこの個性が薄れて比較的スムーズに動いており、舞台適性の高さも生きた印象。勝ち馬には完敗と言える着差で、全盛期のパフォーマンスを望むのはさすがに酷だが、長丁場ではまだまだ無視できぬ存在であり続けそうだ。


一方、人気を集めていた菊花賞ドゥレッツァと、ダービー馬タスティエーラは見せ場を作れず敗退。4歳世代の実績上位馬が共に大きく崩れる結果となってしまった。

ドゥレッツァ菊花賞時と比べると、序盤からかなりの力みを感じさせる走り。流れの厳しさをまともに受ける位置だったこともあり、失速は仕方のないところか。

とは言えブービー15着という結果はあまりにも負け過ぎな印象で、レース後に発表があった通り、熱中症の影響も大きかったのだろう。本質的な長距離適性に関しては謎が残ってしまったが、総合能力は依然国内最強を争えるだけのものを持つ馬。しっかりと立て直して、万全の状態でのリベンジを期待したい。


タスティエーラは道中の折り合いも比較的スムーズで、インでじっとできた時間も長く、ロスの少ない競馬が叶ったものの、直線で一瞬脚を使ったのみ。最後は明らかに失速していた。

前走の大阪杯では輸送後にカイ喰いが悪くなっての馬体減が見られたが、今回はそこからさらに6kg減。3走前の有馬記念時がやや太めだったため、単純に絞れたものと見ることもできるが、実戦に行って大きく変わらなかったのは気がかりだ。

それでも明らかにおかしな挙動だった大阪杯に比べれば動けてはいただけに、体調の問題というよりはステイヤー向きの舞台や展開が合わなかったと見るべきか。

思えば、父のサトノクラウンもクラシック好走後に迷走した時期があった馬だった。本馬も同じ蹄跡をなぞるとすれば、今秋から来年にかけて再度化ける可能性がある。ドゥレッツァと共に、4歳世代の意地を示す復活を心待ちにしたいところだ。

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【天皇賞・春】テーオーロイヤル、重賞3連勝でつかんだ「春の盾」 菱田裕二騎手&岡田調教師、師弟で悲願GⅠ制覇 2024年4月29日(月) 05:00

菱田裕二(31)=栗・岡田=騎乗で1番人気のテーオーロイヤルが好位から抜け出し、GⅠ初制覇。菱田騎手はデビュー13年目、管理する岡田稲男調教師(63)は開業22年目で、師弟コンビでのGⅠ初勝利となった。2着は5番人気ブローザホーン、3着に6番人気ディープボンド。2番人気ドゥレッツァは15着に敗れた。



淀に詰めかけた6万人超の観衆を沸かせた。テーオーロイヤルが長距離重賞3連勝で頂点まで駆け上がった。デビュー13年目、30回目の挑戦でGⅠ初制覇を決めた菱田騎手は白い歯をこぼした。

「今まで生きてきて一番うれしいです。4コーナーを回ってくるとき、20年前にここに見に来た自分に『見といてくれ』という気持ちでした。あのときの自分にありがとうと言いたいです」

道中は3番手につけたドゥレッツァをマークする形で進める。2周目の3コーナーで周囲が動き始めても、あわてなかった。下り坂を利用してスルスルと進出すると直線で先に抜け出したディープボンドを捉え、真っ先にゴールを駆け抜けた。

2004年5月2日、京都競馬場。サッカー選手を目指していた菱田少年は父・寿男さんに連れられて、初めて競馬を見た。大きな馬が歩くパドック、色とりどりの勝負服に身を包んで馬を追うジョッキー。全てが衝撃的で、まぶしかった。メインは天皇賞・春。10番人気イングランディーレがアッと驚く逃走劇を決めた。その日、騎手を志した。あれから20年。ウイナーズサークルのフェンス越しに観戦に来ていた父とガッチリと握手して「やっといいところをみせられたかなと思います」とほほえんだ。

岡田調教師も開業22年目でJRA・GⅠ初勝利。まな弟子とのタッグでの勝利に「感謝の気持ちでいっぱい。人馬ともほめてあげたいです」と感無量の表情だった。

2022年秋から骨折で1年近くの休養を余儀なくされたが、復活して一気にGⅠホースに。鞍上は「長いブランクがあって、競走馬として本当にしんどかったと思うのですが、そこを経て成長してきてくれて、自分の常識では分からない、すごい馬です」と相棒をたたえた。ライバルを圧倒した姿は、まさに〝帝王〟。人馬一体で、黄金時代を築いていく。(増本隆一朗)

テーオーロイヤル 父リオンディーズ、母メイショウオウヒ、母の父マンハッタンカフェ。鹿毛の牡6歳。栗東・岡田稲男厩舎所属。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。馬主は小笹公也氏。戦績18戦8勝。獲得賞金5億1826万6000円。重賞は2022&24年GⅢダイヤモンドS、24年GⅡ阪神大賞典に次いで4勝目。天皇賞・春は菱田裕二騎手、岡田稲男調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+王にふさわしい」。

■菱田 裕二(ひしだ・ゆうじ) 1992(平成4)年9月26日生まれ、31歳。京都府出身。2012年3月に栗東・岡田稲男厩舎からデビュー。同年4月14日の阪神1R(トーブプリンセス)で初勝利。13年NHKマイルC(ディアセルヴィス10着)でGⅠ初騎乗。18年北九州記念アレスバローズ)でJRA重賞初勝利。28日現在、JRA通算7083戦475勝(うちGⅠ1勝を含む重賞8勝)。160・1センチ、52キロ。既婚。

★アラカルト

阪神大賞典勝ち馬の同一年勝利 阪神大賞典が3月に実施されるようになった1987年以降、2023年ジャスティンパレスに続き2年連続13頭目。

◆菱田騎手 22年の3着(本馬)以来、2回目の騎乗で初勝利。JRA・GⅠは30回目の騎乗で初勝利。JRA重賞は本馬による阪神大賞典以来で今年3勝目、通算8勝目。

◆岡田調教師 のべ3頭目の出走で初勝利。JRA・GⅠはのべ32頭目の出走で初勝利。JRA重賞は本馬による阪神大賞典以来で今年3勝目、通算9勝目。

リオンディーズ産駒 のべ2頭目の出走で初勝利。これまでの最高は22年(本馬)の3着。JRA・GⅠはのべ14頭の出走で初勝利。JRA重賞は阪神大賞典以来で今年3勝目、通算7勝目。

◆三嶋牧場 のべ7頭目の出走で初勝利。JRA・GⅠは23年高松宮記念ファストフォース)以来、通算3勝目。JRA重賞は今年の毎日杯メイショウタバル)以来で今年5勝目、通算32勝目。

◆関西馬の勝利 23年ジャスティンパレスに続き2年連続。通算成績は関西馬38勝、関東馬47勝。

◆6歳馬の勝利 15年ゴールドシップ以来、9年ぶり8回目。

◆単勝1番人気馬の勝利 20年フィエールマン以来、4年ぶり通算40回目。

◆馬番⑭の勝利 20年フィエールマン以来、4年ぶり3回目。

★入場&売り上げ

天皇賞・春の入場者数は6万479人で前年比132・7%。売り上げは209億1900万8200円で同92・5%だった。




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テーオーロイヤルの関連コラム

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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。


最新版公開中! 本稿掲載重賞含む、その他の注目競走見解はコチラ『週末メイン「1点」分析EXTRA編』で!


<次週の特選重賞>

G2 アルゼンチン共和国杯 2023年11月05日(日) 東京芝2500m


<ピックアップデータ>

【出走数別成績(2015年以降)】
○16戦以内 [7-3-6-24](3着内率40.0%)
×17戦以上 [1-5-2-77](3着内率9.4%)

 キャリアの浅い馬が優勢。2015年以降の3着以内馬24頭中8頭は出走数が17戦以上だったものの、キャリア16戦以内の馬に比べると、好走率はかなり低めでした。今年もこの条件に引っ掛かっている馬は思い切って評価を下げましょう。

主な「○」該当馬→アーティットゼッフィーロディアスティマテーオーロイヤル
主な「×」該当馬→ヒートオンビートマイネルウィルトス


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「前走の着順が3着以内」だった馬は2015年以降[4-4-5-22](3着内率37.1%)
主な該当馬→ゼッフィーロディアスティマ

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2022年11月24日(木) 10:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック ジャパンカップ2022
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。



11月27日(日)東京12R 第42回ジャパンカップ(3歳以上G1・芝2400m)
ジャパンカップは第12Rです。

【登録頭数:23頭(外国馬6頭)】(フルゲート:18頭)


<前走:天皇賞(秋)出走馬>(中3週)

ダノンベルーガ(3着、500kg(+6kg))<A>
前走の天皇賞(秋)時は、大柄な馬の休み明けらしく追い切りでモタモタしているようなところがあり、好評価にはしなかった。ただ、乗り込み量は豊富で、無理に馬を追い込むことをしていなかったので見た目以上に仕上がりは良かったのかもしれない。パドックではまだ余裕がある馬体だったので、100%に近い状態ではなかったとは思うが直線しっかり追い込んでの3着は能力の高さ。前走時にしっかり乗り込まれ、この中間には坂路にも入れての調整。1週前追い切りでは、ムーア騎手騎乗でダービーの1週前のように無理に馬を追い込むことはせず、馬なりで相手に併せていく内容と、理想的に状態を上げきている印象。前走からの上積みに十分期待が持てそう。

シャフリヤール(5着、456kg(前々走海外出走))<C>
前走時のパドックでは、馬体は仕上がっていたもののややテンション高さが感じられた。今回、芝コースでの1週前追い切りでもかなり行きたがる面を見せていて、不安が残る。今回は強力な逃げ馬もいないので、もう少しリラックスして走れていないと、レースでの折り合い面が心配に。

カラテ(6着、528kg(-4kg))<D>
かなり大きな馬だが、前走時のパドックでは太め感なく馬体はできていた感じだった。今回、距離延長で追い切りでは行きたがるところを押さえ込んでの調整となっているが、首が高くなってしまい走りに余裕がない。日曜日の坂路での時計も良い時には好時計が出ていたが、ここ2戦は平凡な時計で。

ユーバーレーベン(8着、476kg(-22kg))<C>
前走時は大きく馬体が減っていたが、通常に戻ってきた感じ。ただ、追い切りで強めに追われていることが多かったので当日のパドックではかなりテンションが高かった。この中間も1週前に強めに追われているので、直前は馬なりでの調整が理想的だが。




<前走:京都大賞典出走馬>(中6週)

ヴェラアズール(1着、518kg(+8kg))<B>
大型馬の休み明けで迎えた前走時のパドックでは、馬体こそ増えていたがそれほど太め感はなくドッシリと構えている感じだった。この中間も2週前、1週前とCWで好時計が出ていて、大きく良くなったという印象は受けないものの上積みは窺える。

ボッケリーニ(2着、472kg(+8kg))<D>
休み明けの前走時のパドックでは肩の出が硬く感じた。この中間、1週前追い切りでもモタモタした感じがあり、物足りない動きだった。




<前走:その他のレース出走馬>

デアリングタクトエリザベス女王杯:6着、486kg(+2kg)中1週)<C>
前走時は追い切りの動き、パドックでの馬の様子と決して悪くはなかった。ここ2戦は前半から力みがあり、その分終いの伸び切れなさにつながっている感じで、ペースが速くなって気分よく追走できれば直線の伸びも変わってきそう。

ユニコーンライオン福島記念:1着、530kg(-2kg)中1週)<B>
福島記念からの中1週でこの中間は軽めの調整。前走時のパドックでは、硬い感じも太め感はなく良い仕上りだった。

ハーツイストワールアルゼンチン共和国杯:2着、478kg(+4kg)中2週)<B>
この中間は、間隔が詰まっているため軽めの調整。前走時に目を向けると、追い切りは坂路で平凡な時計も動き自体悪く見せず、パドックではトモの筋肉こそ寂しく映ったが毛艶はかなり冴え、出来良く見せていた。

テーオーロイヤルアルゼンチン共和国杯:6着、458kg(-2kg)中2週)<C>
前走時の追い切りでは、モタれる面を見せていて終いの時計もかかっていた。こちらもこの中間は軽めの調整。坂路、CWと速い時計の出る馬なので、休み明け3戦目でどこまで上がってくるか。

ヴェルトライゼンデオールカマー:7着、494kg(-2kg)中8週)<B>
前走時も坂路で好時計が出ていたが、当時は走りやすそうな馬場で時計ほど伸びている感じはなかった。この中間は、乗り込み量も多く、1週前追い切りではジョッキー騎乗で終いの伸びも良好。変わり身が期待できそう。

シャドウディーヴァ(府中牝馬S:7着、486kg(±0kg)中5週)<D>
前走時の追い切りでは、重心が高く首も上がっている感じだった。この中間も、乗り込み少なく坂路での時計も平凡と評価しづらい。

トラストケンシン(オクトーバーS:11着、468kg(+4kg)中5週)<D>
この中間乗り込み量は多いが、併走遅れ、坂路での時計も平凡と大きな変わり身なし。

リッジマン(桂樹杯:7着、475kg(+7kg)中10週)<E>
JRA所属時は重賞勝ちもあったが、前走盛岡の芝でのレースで凡走と昔の勢いはない。


<外国招待馬>

オネスト(凱旋門賞:10着、中7週)<B>
終いの脚を活かす馬だが切れるという馬でもなく、スローの切れ脚勝負になると厳しそう。ただ、ルメール騎手が騎乗予定で日本の馬場、レースにあった乗り方をしてくる可能性もあり注意は必要。

グランドグローリー(凱旋門賞:5着、中7週)<C>
昨年好走してその後も好成績の1年だったが、日本のレースでは昨年以上は期待できそうもない。

シムカミル(ニエル賞:1着、中10週)<C>
ニエル賞ではドウデュースに先着も、フラつく場面もあり東京の馬場ではもっと甘くなりそう。

テュネス(バイエルン大賞:1着、中2週)<A>
デビュー戦で敗れているが、2戦目から5連勝。今年3戦は長距離のレースを使い、6馬身、8馬身、10馬身とタフな馬場を重い斤量を背負って先行しての圧勝続き。ヨーロッパでももっともタフな馬が多いドイツの馬で、日本馬に一番足りないものを持っており能力はかなり高そう。来年のヨーロッパでは、大きなレースをいくつか勝つ馬になっているか。今回のジャパンカップに関しては、馬場が向くかどうかに焦点が集まっているが、これだけ圧勝できる馬なので未知の魅力のほうが勝るとの印象。


<出走回避馬>
ブルーム、マジカルラグーン、ウインマリリンウインマイティーゴールドスミス


※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、ダノンベルーガ、テュネス、ヴェラアズールの3頭をあげておきます。


◇今回は、ジャパンカップ編でした。
ジャパンカップ過去10年の連対馬は関西馬15頭に関東馬5頭。それらの馬の調教内容を見てみると、連対した5頭の関東馬はカレンブーケドールの1週前追い切りが坂路だった以外、すべて南Wでの追い切りでした。その南Wでの追い切りも、1回目にアーモンドアイが勝った時の最終追い切りが終い仕掛けられていたのみで、あとは1週前、最終追い切りいずれも馬なりという調整過程。関東馬に関しては、休み明け2戦目で中間に南Wで追われ、そこで馬なりで好時計をマークというのが理想的な調教パターンと言えそうです。
そして、連対馬の多くを占める関西馬に関しては、坂路、CWが半分くらいずつではあるものの、勝利した8頭だけに絞ると坂路での追い切り6頭、CWでの追い切り2頭と、坂路調教馬の活躍が目立っています。ただ、坂路での追い切りも一杯に追われた馬はなく、馬なりもしくは終い仕掛けられて伸ばす内容となっています。関西馬に関しては、天皇賞(秋)同様に輸送を控えているため1週前までに仕上げておき、直前は馬なりもしくは軽く終いを伸ばす程度の調整というのが理想的なようです。
最後に近年不振が続く外国招待馬に関しては、シンプルに日本で追い切られている本数が多いか強めに追われて好時計をマークしている馬が好走しています。東京競馬場に検疫用の厩舎ができたことで、今年から来日後に東京での調整が可能に。追い切りの本数が多く好時計の出ている馬に関しては、注意が必要かもしれません。


※ジャパンC出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2022年10月30日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年10月30日号】特選重賞データ分析編(330)~2022年アルゼンチン共和国杯
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G2 アルゼンチン共和国杯 2022年11月06日(日) 東京芝2500m


<ピックアップデータ>

【出走数別成績(2014年以降)】
○15戦以内 [7-2-6-18](3着内率45.5%)
×16戦以上 [1-6-2-83](3着内率9.8%)

 キャリアの浅い馬は堅実。出走数が15戦以内の馬は相応に高く評価すべきでしょう。なお、出走数が16戦以上、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下・競走中止だった馬は2014年以降[0-2-0-57](3着内率3.4%)と苦戦していました。

主な「○」該当馬→キラーアビリティテーオーロイヤル
主な「×」該当馬→ハーツイストワールヒートオンビートマイネルファンロンユーキャンスマイル


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「“同年、かつJRAのレース”において1着となった経験がある」馬は2014年以降[6-6-8-44](3着内率31.3%)
主な該当馬→テーオーロイヤルハーツイストワール

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2022年5月6日(金) 15:30 TARO
【TAROの競馬研究室】ファン心理がオッズを作る~反省の天皇賞(春)/NHKマイルカップ展望
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天皇賞(春)は終わってみれば2強決着。ともに8枠に入ったことで少し穴党の心が揺さぶられたが、終わってみれば順当な決着だった。

予想の方はといえば、本命に◎テーオーロイヤル、対抗に○ディープボンド、3番手に▲タイトルホルダーとしたものの大ハズレ。印は打っても買い方までトータルで考えないと勝てない…と私自身よく話しているのだが、まさに自らの身をもってそれを証明してしまった。

もっとも、テーオーロイヤルは2着までに来ると信じて馬連をメインで買ったので後悔はない。後悔はないのだが…改めてレース後にオッズを見て、少し詰めが甘かったかと反省することとなった。

~人気2頭が8枠に入り心がざわついたのは自分だけではない

冒頭で、

「8枠に入ったことで少し穴党の心が揺さぶられた」

と書いたが、それは私だけではなかったようだ。当初は2強対決、3頭目探しが焦点…と考えられていたと思うが、ともに8枠に入ったことで少し揺らぎ始めた。それはオッズにも反映されたようで、終わってみれば2頭に加えて4番人気のテーオーロイヤルという堅い決着にもかかわらず、3連複は15.8倍、3連単は69.7倍。このオッズをどう感じるかは人それぞれだろうが、個人的には結構ついたなという印象を持った。

さらに驚いたのはテーオーロイヤルからのワイドの配当だ。ディープボンドとのワイドは5.0倍、タイトルホルダーとのワイドはなんと9.5倍”も”ついた。これもまたどう感じるかは人それぞれだろうが、人気2頭と、そして穴馬でもなく、むしろ2頭に対抗する筆頭候補と考えていたテーオーロイヤルでこれだけつけたのは少々意外でもあった。

しかし、オッズが直前で大きく動く平場ならともかく、G1においては前日段階である程度わかるものだ。それを見落としてしまったのだから自己責任としか言いようがない。今後への反省として胸に刻んでおきたいのは、オッズはファン心理が作るということだ。

わかりやすいところでいえば、ソダシが挙げられる。ソダシは白毛ということもあり非常に人気も知名度もある馬だが、だからこそ単勝が売れ、逆に複勝やワイドは売れない傾向が強い。フェブラリーSを見ても明らかに単勝だけが売れており、単勝は4番人気ながら、複勝は7番人気。カフェファラオからのワイドに至っては、上位から7番目の組み合わせ、つまり実質8番人気だったのだ。

今回の天皇賞(春)でも、2頭がともに8枠に入ったことがファンの心理に与えた影響は大きく、結果的には当初予想されていた以上についた印象だ。もちろんそれだけ8枠はロスを被るリスクがあったのも事実で、一概にすべてつきすぎたと言えるわけではなく、むしろ嫌われることが正しいケースも多々あるのだが、少なくとも今回に関しては当初のイメージ以上につくのだから、普通に購入する手もあった。

もう過ぎてしまったことは仕方ないが、競馬におけるタラレバは、回顧をする上で重要な要素。同じような失敗をしないように、ファン心理を想像しながらオッズを眺める習慣をつけたい。それができた時に初めて、今回のハズレも無駄ではなかったと自分でも消化できる気がする。

では、今回も先週の競馬から次走狙えそうな馬を一頭挙げておきたい。

【次走狙い馬】グランオフィシエ(土曜東京10レース・府中S/4着)

今回は明らかに大外枠が響いた形で、力負けではない。これまでのパフォーマンスからも能力は明らかに現級上位。加えてセンスもあり不発が少ないのは強み。順調ならば、次走は順当に巻き返す可能性が高いはずだ。

~NHKマイルカップ展望

さて、今週末はNHKマイルカップ。かつてはシーキングザパールエルコンドルパサークロフネキングカメハメハといった名馬を輩出したレースだが、今年は近年の傾向通り混戦模様。ココでは、例によって注目馬を一頭挙げて締めたい。

インダストリアダミアン・レーン騎手)

狙いたいのはインダストリア。前走の弥生賞は距離延長で掛かってしまい、4コーナーでは大きく外に張り出すロスがあった。もともと掛かるタイプで距離延長よりも短縮向き。今回ジュニアカップを快勝したマイルに戻るのは大きなプラスだろう。加えてレーン騎手が乗れるのも強みで、追い比べに強く多少ズブいくらいの馬を動かせるタイプなので本馬とは手が合うはず。スタートを決めて流れに乗れれば、好勝負になるはずだ。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

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2022年4月29日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】成長力溢れるリオンディーズ産駒/天皇賞(春)展望
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フローラSは内枠を生かしてラチ沿いを追走したエリカヴィータが、直線もインを捌いて抜け出して勝利。人気を集めたルージュスティリアは最下位という結果に終わった。

もっとも、勝ったエリカヴィータは枠順などに恵まれた面も大きい。2着に逃げたパーソナルハイ、3着に2番手追走のシンシアウィッシュ、4着にもイン追走のマイシンフォニーが入り、開幕週らしい逃げ先行&イン有利の決着となった。

そもそも今年のフローラSはメンバー自体がやや低調で、エリカヴィータは1勝馬でまだ条件戦にも出られる立場。それ以外の出走馬も大半が条件クラスで、オークスに繋がるかはかなり疑問の残るところ。今年は桜花賞組に関しても上位勢の適性が怪しいのでで、フローラSを終えてオークス戦線はますます混沌とした状況になって来た。

~年齢を重ねるごとに成績が上がるリオンディーズ産駒

さて、先週もう一つ気になったのは土曜の福島牝馬ステークス。勝ったアナザーリリックリオンディーズ産駒。リオンディーズは2015年の朝日杯FS勝ち馬。その後は勝利を挙げられずに故障で早期引退をしてしまったが、産駒は今年に入ってこれまで以上に活躍が目立つようになっている。現時点での代表産駒の一頭、テーオーロイヤル天皇賞(春)でも印を集めそうな位置にいる馬だし、前述のアナザーリリック、先週の晩春Sでは6着に敗れたが、それまでは年明けから4戦して2勝2着2回とオール連対のショウナンアレスなど、初年度産駒が4歳になり地力とつけて来ている。

そこで気になって調べてみると、やはりリオンディーズ産駒は年齢とともに成績が上がることがわかる。

リオンディーズ産駒の年齢別成績(データの数字は先週末終了時点)

2歳 勝率 7.8%
3歳 勝率 9.3%
4歳 勝率 16.2%

ご覧の通り、年齢を経るごとに明らかに成績の向上が見られる。初年度産駒は今4歳。リオンディーズ自身、現役時代は志半ばの引退となってしまったが、これから種牡馬として花開くかもしれない。馬券的にも妙味があるので、上手く手の内に入れて成長のサインを見極めたい。

では、今回も先週の競馬から次走狙えそうな馬を一頭挙げておきたい。

【次走狙い馬】ルビーカサブランカ(土曜福島11レース・福島牝馬S/5着)

小回り1800mは絶望的に合わないと思うのだが、なぜか連続して使われるという少々かわいそうな状況。今回も適性がない舞台を使われた分の敗戦で、騎手や馬の能力の問題ではない。恐らくこの後はマーメイドSあたりでは? いずれにしても2000m以上への延長なら即巻き返し可能。

天皇賞(春)展望

さて、今週末から再びG1が続く。まずは天皇賞(春)。今年も阪神が舞台となる。例によって注目馬を一頭挙げて締めたい。

ヒートオンビート池添謙一騎手)

ディープボンドタイトルホルダーは当然有力だが、それでは面白くないので、伏兵勢の中からヒートオンビートを推奨したい。ヒートオンビートは前走の日経賞で3着と健闘。逃げ&インが有利な流れだったが、上位勢の中では多少ロスがありながらの好走は評価できる。もともと未勝利を勝ち上がってからはほぼ崩れ知らずで、大きな不利があった2020年の西宮Sと大外枠から先行する形で流れに乗れなかった京都大賞典以外は馬券圏内を外していない。大一番での決め打ちが怖い池添騎手が騎乗する今回、上手く道中ロスなく立ち回れればチャンスがあって良い。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

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2022年4月28日(木) 10:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック 天皇賞(春)2022 
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


5月1日(日) 阪神11R 第165回天皇賞(春)(4歳以上G1・芝3200m)


【登録頭数:18頭】(フルゲート:18頭)


<前走:ダイヤモンドS出走馬>(中9週)
テーオーロイヤル(1着、456kg(±0kg))<A>
この中間も前走時と同様に、2週前、1週前と菱田騎手騎乗でCWを長めから好時計。動きを見ても終い重心が低くなり、前に伸びる感じで好調をキープしている。

ヴァルコス(4着、518kg(+8kg))<D>
菊花賞まではCW、DPコース、坂路と友道厩舎らしい調教内容だったが、その後3戦坂路のみでの調整に変わり、この中間も坂路のみでの調整。時計も特に目立つところはなく、1週前追い切りではまだ重さを感じる動きだった。

メロディーレーン(13着、346kg(-6kg))<E>
小柄な牝馬で毎回話題にはなるが、この中間も良好と言える時計は出ておらず、併せ馬でも遅れていて出来に不安あり。




<前走:阪神大賞典出走馬>(中5週)
ディープボンド(1着、510kg(+8kg))<B>【優先出走馬】
前走時のパドックではうるさい面を見せていた。この中間も乗り込み豊富で、2週前が坂路、1週前がCWで追われて前2走とほぼ同じ調整内容。1週前追い切りでは計測不能で時計は確認できないながらも、映像からは力強い走りで上積みが十分伝わってきている。

アイアンバローズ(2着、498kg(-2kg))<B>
この中間もCW中心に長めから好時計が出ている。1週前追い切りでは、前走時同様にでかなり行きたがる面を見せていて、動き自体は悪くないが、気性的に悪い面が出なければ......という印象。

シルヴァーソニック(3着、448kg(+2kg))<C>
近走差のない競馬が続いているが、勝ち切れていない。この中間もCWでは速い時計が出ているものの坂路では終いが甘くなっていて、そのあたりがレースで勝ちきれないところなのかもしれない。

マカオンドール(4着、492kg(±0kg))<A>
前走時はCW中心の調整だったが、この中間は連勝した時と同じ坂路中心の調整で好時計マークと、出来は前走以上。

ユーキャンスマイル(5着、514kg(+2kg))<B>
前走も悪くないレース内容だったが、この中間はコースと坂路を併用し、特に坂路での時計の良化が窺える。休み明けを一度使われたことでの上積み期待が見込める。

トーセンカンビーナ(7着、506kg(-2kg))<D>
この中間も特に良くなった感じはなく、大きな変化はなさそう。




<前走:日経賞出走馬>(中4週)
タイトルホルダー(1着、476kg(±0kg))<A>【優先出走馬】
今回は関西への輸送があるため、1週前に併せ馬でビッシリ追って先着。追えば速い時計の出る馬だが、それでもこれだけ強めに追えている時点で仕上りに問題はなさそう。

ヒートオンビート(3着、480kg(±0kg))<D>
もともと首が上がって重心が高い走りになるところがある馬。1週前追い切りでは持ったままの併走相手に遅れていて、前走時より物足りない動きだった。

クレッシェンドラヴ(4着、506kg(+2kg))<B>
前走時とこの中間と併せ馬での遅れがなくなり速い時計も出ていて状態は上向き。

ハヤヤッコ(5着、484kg(-14kg))<C>
1週前追い切りは左回で行われているが、5勝のうち4勝している左回りでの走りにしては動きが物足りなかった。右回りも芝も問題ないとは思うが、状態面での不安が残る。

ディバインフォース(11着、464kg(±0kg))<C>
追い切りでは速い時計が出る馬でスピード感はあるが、長距離戦を使われている馬の割には力強さがない走りで。




<前走:その他のレース出走馬>
マイネルファンロン(AJCC:2着、490kg(+4kg)3ヶ月半)<A>
休み明けも、この中間南Wで好時計を連発。1週前の動きを見ても回転の速い走りで勢いあり。

タガノディアマンテ京都記念:2着、484kg(+4kg))<B>
休み明けの2走前から坂路のみでの調整に変えてきているが、この中間は乗り込み本数の割に好時計が少ないか。

ハーツイストワール(早春S:1着、490kg(+2kg)3ヶ月)<B>
下のクラスの馬で休み明けで迎えるが、南Wで好時計が出ていて1週前は持ったままで楽に前に出て追われてさらに伸びてと、状態面は問題なさそう。あとは相手が一気に強くなることと、関西への輸送をクリアできれば。

ロバートソンキー(御堂筋S:1着、482kg(+16kg))<B>
間隔を空けて使ってきた馬で、馬体重の増減が大きいところがあるタイプ。前走時は調教では強めに何本も追われていて、さらに関西への輸送もありながら馬体が大きく増えていた。パドックでも胸前からお腹のあたりに余裕があり、馬体が絞り切れていなかった印象。この中間も追い切りでは速い時計が出ていて、上積みも期待できそう。


※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、テーオーロイヤルタイトルホルダーマカオンドールマイネルファンロンの4頭をあげておきます。



◇今回は、天皇賞(春)編でした。
長距離レースは、騎手の腕が大きく左右するといわれています。
春の天皇賞を初めて観た(TV観戦)のが、スーパークリークが勝った第101回天皇賞(春)でした。前年秋の激闘から復帰し、前走の大阪杯をキッチリ勝ってこのレースに臨んできたスーパークリーク。昨年の覇者で有馬記念で負かされているライバルのイナリワンには、何としてでも勝ってもらいたいと応援にも力が入りました。レースは武豊騎手の落ち着いた騎乗で直線迫りくるイナリワンを退けての勝利。今考えてみると、競馬をしっかり観るようになってまだ半年ほどの当時は、馬が強いという思いのほうが強かったように思いますが、この時の武豊騎手の騎乗はかなり凄いものでした。これだけの人気馬で、二十歳そこそこの若い騎手ができる乗り方ではありません。それだけ馬の強さを誰よりも分かっていて、コントロールも自在にできるだけの自信(前年はイナリワンで内をピッタリ走り、この年は外々を走っているだけでも)と、何といってもジャパンカップ有馬記念とこの馬で勝てなかった悔しさと経験が、ここに繋がったのではないかと思います。加えて、前年はライバルのイナリワンでこのレースを勝っていますが、同馬はかなり乗り難しく、一方で昨年のようなレースをされてしまうと最も怖い馬だということを、武豊騎手自身が誰よりも良く把握していたからこその、相手の動きを見ながらのあのポジション取り。天才武豊ここにあり!! と言える、好きなレース(騎乗)のひとつです。
今年のメンバーを見渡すと、人気になる馬が前でレースをすることになりそうで、他の騎手がどのタイミングでどう仕掛けるか。ここが非常に見どころで、乗り役の手腕が結果を左右するこれぞ長距離戦、というレースが今から楽しみです。



天皇賞(春)出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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テーオーロイヤルの口コミ


口コミ一覧
閲覧 36ビュー コメント 0 ナイス 5

最近は馬の怪我が後を絶たない
今年の活躍が楽しみなリバティアイランド マイネルグロン ドゥレッツァ テーオーロイヤルなどの名だたるG1馬を始め、天皇賞春を回避したヒンドゥタイムズ エコロブルームなどの重賞ウィナーたちも怪我をしている

今年は落馬事故も多発しており亡くなられた藤岡康太さん Cルメールさん 松山弘平さん 木幡初也さん 吉田隼人さんなど年の前半戦が活発化する中で悲しいことも活発化してしまっている

レースに勝ちたい この気持ちは大事だが人馬が健康で安全なことが最優先だということを忘れないようにしたい

日本の競馬が多様化国際化し海外でも日本馬が活躍することが増えてきていることはとても喜ばしいことだ

だからこそこれからも健康安全な競馬界になってほしいと願っている

 覆面ドクター・英 2024年5月2日(木) 21:35
覆面ドクター 英 の  NHKマイルC 2024
閲覧 723ビュー コメント 0 ナイス 11

まずは先週の回顧から。またまた素直に買えば良かったのに、という結果でした。ドゥレッツアに本命打ちましたが、掛かって、終いはズルズルと後退。ちょっと熱中症みたいな感じもあったようです。勝ったテーオーロイヤルは本格的ステイヤー過ぎて本命打つのに躊躇しちゃいましたが、強い勝ち方でした。ヒモの2頭もしっかり評価できてたし、タスティエーラは復活確認できるまで消して妙味と書いたのも当たってはいるのですが、軸があれじゃ・・。このところ絞り込みは良いのですが、軸がダメな状況なので今週こそ脱却したいです。菱田騎手は、元々腕あるので、G1初制覇で乗り馬の質あがりそうで良かったです。あとは調教に朝寝坊しないよう、本人が出遅れないように頑張ってもらえれば(笑)

それでは今週のNHKマイルCの話題へ。昔はクラシックに出れないマル外が、別にマイラーなわけでなくても力を見せつけて鬱憤晴らすようなレースでした。近年は距離適性考慮してオークスやダービーに向かわずマイルに駒を進めてくる強豪馬が多くなり、なかなかレベルの高い馬が揃うレースとなってきました。三冠目の菊花賞に向かわず秋の天皇賞に向かう連中が出てきた時はびっくりしましたが、それと同様、距離適性重視でのレース選択は春にもみられるようになってきたのだと思います。ただ皐月賞からは中2週となり、きついのでもう1週くらい後ろに下げた日程になると、更にいい馬が出てくるのかも。今年も皐月賞で直線一旦先頭で、川田騎手のガチ追いからの中2週のジャンタルマンタルが、調教みると疲れてそうだが、頑張れるかどうかが焦点か。またそのライバルの桜花賞2着馬アスコリピチェーノが調教の動きは絶好だが、今週から復帰のルメール騎手が、肋骨骨折・外傷性気胸・肺挫傷からの参戦ですが、もう大丈夫と言っても(帰国すぐには60%と)絶対痛いし、体力は落ちてるし大変な状況で、どうか、というところでしょうか。それでは恒例の全頭診断へ。

<全頭診断>
1番人気想定 ジャンタルマンタル:共同通信杯で、追いかけるもむしろ突き放されたのもあり、ジャスティンミラノに勝つのには後ろから行ったらダメだと、早め先頭からの押し切りを図るも、最後差されたが、かなり強い競馬を見せた。ダービでなく間隔詰まったここを使ってきたようにマイル近辺がいい馬なのだろうが、あの時計での早め先頭からの川田騎手のガチ追い後からの中2週を示すように調教の動きは良くない。間隔詰まってるから軽めとかいうだけでなく皐月賞前調教が素晴らしすぎたのもあり、仕掛ける前に口割ったりのイラつき感もあり、イレこんでレース前に消耗とか、好スタートがあだになって掛かって撃沈とかもありえるデキ。能力高いのは言うまでもないが・・。

2番人気想定 アスコリピチェーノ:桜花賞は、ステレンボッシュというよりモレイラ騎手にやられた感じの絶妙のコース取りをされての2着。今回は4か月ぶりを叩いて調教の動きは抜群のデキで、輸送もない関東での競馬でもあり、かなり有力。ただこのデキなら、良くも悪くも通常運転の北村宏騎手の継続騎乗の方が良かったのでは。ルメール騎手は今週末は、かなり騎乗数を絞ってくるだろうが、それにしてもちょっと復帰無理して早めすぎな印象。あっさり勝って、走るのは馬ですから、くらいのコメントするかもしれないが。

3番人気想定 ゴンバデカーブース:サウジアラビアRCをシンガリ一気の追い込みを見せ能力かなり感じさせたが、12/28のホープフルSは一応「感冒」ということで取り消したが1月10日にノド鳴りの手術したように本当の理由はノド鳴りだったと思います。手術は成功と報道ありましたが、今回の調教はホープフルS前の迫力は全くなく、ホープフルSでは本命打とうとした馬だが、今回はモレイラ騎手騎乗もあり人気でもあり妙味全くなし。能力自体はかなり高いだろうが、今回は本命打とうとは、全く思えない。

4番人気想定 ノーブルロジャー:シンザン記念勝ち、毎日杯2着と好走しているのだが前走毎日杯でメイショウタバルから5馬身離されたのもあり、ちょっと地味に見えるが毎日杯からある程度間隔あるのもあり、調教の動きは絶好。ジャンタルマンタルと同じパレスマリス産駒で、こっちの「じゃないほう」パレスマリス産駒がデキの良さも生かして好走十分ありえる。鞍上の松山騎手は、いつも書くように地味な実力者なのだが、病み上がりなのは心配。頭部負傷だったのと休養期間長くないので身体は元気かもしれないが・・。

5番人気想定 ボンドガール:ダノンベルーガの半妹のダイワメジャー産駒だが、今回人気のアスコリピチェーノ同様、典型的なダイワメジャー産駒みたいに前で切れる脚が無いがパワーで押し切るという感じでなく、いい末脚を持っている。サウジアラビアRCもNZTも2着で調教の動きもかなり良く、武豊騎手が藤田オーナーの馬に騎乗という、セレクトセールで2.3億した良血馬。着順が示すように突き抜けないまでも、ヒモには必ず加えたい一頭。

6番人気想定 ディスペランツァ:ルーラーシップ×サドラー系牝馬の長距離っぽい配合だけに2000Mを4戦使われてたが、阪神マイルに距離短縮して2連勝(前走はアーリントンC勝ち)。アーリントンC自体はレベル怪しいのだが、末脚しっかりしており3着くらいを期待してもいい馬では。調教の動きは良い。吉岡厩舎はノーブルロジャーとの2頭出しだが、昨年開業4年目でベスト10入りしたように、かなりやり手の調教師なのだろう。2頭とも仕上がりかなり良い。

7番人気想定 ダノンマッキンリー:セレクトセールで2.4億した良血馬だが、出遅れ癖もあるし、実績も1400M以下と人気落しそうだが、前走のファルコンSを7番人気ながら追い込んで勝っちゃったように(本命打っていました)、不安定だが能力は値段が示しているようにあり、ノーザンF生産で藤原厩舎だし、東京マイルでズドンというのもあっておかしくない馬で、ちょっと人気落し過ぎな印象あり。調教の動きもよい。穴党の人は、ここから狙ってみるのも面白いかも。

8番人気想定 アルセナール:ナミュールの半妹で父がハービンジャーからエピファネイアとなり、不器用さ軽減されているのでは。前走のクイーンCは直線不利もあって2着に負けたが、かなりいい内容で、人気ないがここでも通用する能力ありそう。当初、除外かなあと思われたが出れそうで、調教の動きもかなり良い。

9番人気想定 ロジリオン:春天を勝ったリオンディーズ産駒ではあるが、この馬自体は実績が1400Mまでなように戦ってきた相手のレベルがちょっと低く、ここでの好走は難しいか。調教の動きは良い。

10番人気以下想定
チャンネルトンネル:福永調教師が騎手時代に乗ったこともあるグレーターロンドン産駒でのG1挑戦となるが、ちょっと力が足りなそう。調教の動きは普通。

シュトラウス:新馬戦が伝説の新馬戦みたいに言われ、この世代を代表するような馬じゃないかという評判だったのが、走るたびに評価を下げてる現況。前走は直線不利あったり、前々走の朝日杯FSは逃げ暴走で惨敗とか、能力出し切れずメンタル面がイマイチな状況か。調教の動きはかなり良い。ここで凡走するようなら去勢候補か。

キャプテンシー:2勝はともに逃げ切り勝ちなように、今回の東京マイルとは真逆な適性の持ち主なよう。モーリス×ステイゴールドという配合で能力ありそうだが、脚質の幅広がってから狙うのが良いか。調教の動きは良い。

アレンジャー:前走アーリントンCで15番人気ながら2着して賞金積めたので出走可能そうではあるが、未勝利勝つまで5戦を要したように、能力がちょっと足りないのでは。父リアルスティールも、もうちょっとやれるかと思ってたが晩成なのかもしれないが、かなり物足りない感じ。調教の動きは普通。

イフェイオン:未勝利とフェアリーSを連勝して臨んだ桜花賞は11着と着順は悪いが0.7秒差でもあり、エピファネイア×ゼンノロブロイ牝馬の社台F生産馬だけに、人気落しているが、3着くらいならあってもいい今では。調教の動きも良い。

ユキノロイヤル:ディーマジェスティ産駒らしく、中山で好走して東京で凡走の繰り返しで、G1となると究極の瞬発力勝負となり、ここは向かない。ローカル小回りだと、もっと距離こなせそうで夏のローカルでの狙いが良いか。調教の動きは良い。

マスクオールウィン:すでに7戦使っており、実績も1200Mまでのドレフォン産駒で、ここでの大駆けは期待薄。調教の動き自体は、短距離馬らしく良い。

ウォーターリヒト:毎月出走して既に8戦を消化しているドレフォン産駒。皐月賞16着だったように調教の動きは元気だが早熟な感じだったのでは。

エンヤラヴフェイス:すでに7戦を消化しており、ここ4戦は掲示板にものれないエイシンヒカリ産駒。ここでの出番はなさそう。道悪や夏の北海道で洋芝だったら頑張れるかも。調教の動きは普通。

<まとめ>
有力:ノーブルロジャー、アスコリピチェーノ

ヒモに:ダノンマッキンリー、ボンドガール、ディスペランツァ、ジャンタルマンタル

穴で:アルセナール、イフェイオン、シュトラウス

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 Haya 2024年5月2日(木) 07:00
【~術はあるⅡ~その先へ】2024.05.02.~負のスパイラル?? 
閲覧 109ビュー コメント 0 ナイス 3

おはようございます!(=^・^=)
いつも訪問される方々、ありがとうございます。

ゴールデンウィーク後半は快晴のはず??
徐々に暖かくなって、週末(日)5月5日は「立夏」。
暦の上では、夏の始まりです。

相変わらず我が懐は、季節外れの寒気が停滞?寒い…。 (>_

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コメント一覧
4:
  HELPRO   フォロワー:2人 2024年4月28日() 15:52:56
一言、とにかく馬の長距離適性が凄かった。鞍上もここでしか勝てせて貰えない4流以下なので馬の強さがとにかく光った。良かったね4流助手レベル菱田くん。やはり今年の春天はド素人が主役だった。普段が如何に質が低いかの証明になった!
3:
  YASUの小心馬券   フォロワー:36人 2024年3月16日() 04:54:13
阪神大賞典2024
前走ダイヤモンドSでサリエラとの一騎打ちを制しての勝利、
やや相手に恵まれた感はあるも、58.5キロだったことを考えると
評価してよい。
3000超の舞台では2-1-1-0とパーフェクト、流石にG1では善戦止まりだとは思うが、今年の阪神大賞典にはGⅠ級の馬はおらず、勝ち負けを期待したい。

2:
  YASUの小心馬券   フォロワー:36人 2024年2月16日(金) 20:37:15
ダイヤモンドS2024
前走のステイヤーズS②着で実力馬が完全復活、昨年覇者でもあり天皇賞(春)③着の実績は一枚抜けているとは思うが、58.5キロの斤量は流石に微妙・・。
小頭数ながら今年のメンバーは昨年より骨っぽく、本馬にとっての最大目標は天皇賞と考えれば、ここは人気を加味すれば評価を割り引きたい。

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