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今週日曜、京都競馬場のメイン競走はマイラーズカップ。JRAのレーティング(公式格付)をベースとし、これにいくつかモノサシを組み合わせ出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシ、JRAレーティングの比較から入ろう(各馬デビュー以来の数値を採用)。
118 セリフォス、ソウルラッシュ
111 フリームファクシ
110 エエヤン、ノースザワールド
109 セッション
108 コレペティトール、ビーアストニッシド
107 エアロロノア、トゥードジボン
106 ソーヴァリアント
105 ボルザコフスキー
102 アリストテレス、トランキリテ
101 スパイダーゴールド、リューベック
(以下格付なし)
マイラーズカップの例年の勝ち馬レーティングは115±2。レーティング数値を見る限り、今回はセリフォスとソウルラッシュの一騎打ちの行方を見届けるレースではないかと思うが、108以上の6頭の3着候補として残し、比較は計8頭でおこなってみた。
第2のモノサシは、「芝1600mの出走回数と総出走回数」。マイラーズカップの過去の結果を遡ってみると、好走馬の多くが、勝ち負けはともかくとして芝1600mのレースを選んで使い続けていたケースが多いことに気づく。前述8頭の芝1600mの出走回数と総出走回数を調べたところ、結果は以下の通りだった(表記は芝1600m出走回数/総出走回数)。
セリフォス…11回/12回 ソウルラッシュ…12回/18回 フリームファクシ…2回/9回 エエヤン…6回/11回 ノースザワールド…9回/30回 セッション…6回/10回 コレペティトール…4回/10回 ビーアストニッシド…7回/18回
セリフォス、ソウルラッシュはそれぞれ「さもあらん」という内容だが、他で目立つのは出走回数に対する割合の多さでエエヤン、セッションの2頭。逆転まではどうかと思うが、第2のモノサシ比較からは3着候補馬として2頭を挙げておきたい。
第3のモノサシは、「芝1800m以上の重賞実績」。阪神競馬場で行われていた2年間を除くと、近5年のマイラーズカップの好走馬の多くは芝の1800m以上の重賞でも好走した経験を持っていることに気づく。たとえば、昨年優勝のシュネルマイスターは毎日王冠(東京芝・1800m)の勝ち馬だし、2着のガイアフォースもセントライト記念(中山芝・2200m)の勝ち馬。2019年優勝のダノンプレミアムは弥生賞の勝ち馬で、2018年の優勝馬サングレーザーは後に札幌記念(札幌芝・2000m)を勝った。上位馬8頭のこれまでの戦歴における芝1800mの重賞実績を調べたところ、結果は以下の通りであった。
セリフォス…なし ソウルラッシュ…なし フリームファクシ…きさらぎ賞(中京芝2000m)優勝 エエヤン…なし ノースザワールド…なし セッション…なし コレペティトール…なし ビーアストニッシド…スプリングS(中山芝1800m)優勝
上位馬こぞって当該条件での実績がない中、重賞勝ち経験のある2頭は目立つ上に穴っぽい匂いがする。第3のモノサシ比較からは、3着候補馬としてフリームファクシとビーアストニッシドの2頭を挙げておきたい。
諸々の比較から、◎はそれでもソウルラッシュ。やはり2頭の数値が他とは開きすぎているのと、セリフォスに比べて1kg軽い斤量がここでは大きいと判断。○にセリフォス。▲には第3のモノサシ比較で浮上したフリームファクシを指名したい。馬券は、◎から2頭への馬単、馬連と、3頭の3連複に、フリームファクシから2頭へのワイド。
【モノサシ比較による注目馬】
◎ソウルラッシュ ○セリフォス ▲フリームファクシ
モノサシの正誤判定は4/21(日)だ。
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