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皐月賞の「私のチェックポイント」3日目は、東京サンスポの三浦凪沙記者が弥生賞ディープインパクト記念の勝ち馬コスモキュランダを取り上げる。ジョアン・モレイラ騎手(40)=ブラジル=が初めてまたがった追い切りで、どんな走りを見せるのかに熱いまなざしを送った。
追い日のお目当てはコスモキュランダです。前走・弥生賞ディープインパクト記念は早めに動いてあっさり抜け出す完勝で、しかも勝ち時計1分59秒8(良)はレースレコード。POGで指名していたにもかかわらず、◎を打たなかったことを後悔しました。今回は先週の桜花賞を制して勢いに乗るモレイラ騎手との新コンビ。追い切りでの初コンタクトで、どのような走りを見せるのかに注目しました。
この日は美浦Wコースでソニックロプロス(未勝利)を1馬身追いかける形でスタート。直線で内に入ると馬なりのままスイスイと脚を伸ばし、5ハロン68秒6―11秒9で併入しました。タイムは一杯に追われた先週(6ハロン80秒2―11秒7)と比べると控えめでしたが、名手との折り合いは実にスムーズ。何より、気分良さそうに走る姿が好印象でした。
「フィーリングを確かめるのと、オーバーワークにならないようにという指示でした。ゆっくりめでしたが、全体的にいいフィーリングでした」
感触は上々だったようで、鞍上は穏やかな笑み。「跳びが大きくてスタミナがありそう。長くいい脚を使えそうですね。スムーズならいい競馬ができると思います。2週連続でGⅠを勝てたら夢みたいですね」と、史上6人目の同一年桜花賞&皐月賞Vに向けてイメージを膨らませていました。
「この馬にとっては競馬が一番のトレーニングになっていて、使いながら良くなっています」と加藤士調教師は成長を実感しています。キャリア7戦はメンバー中最多タイ。4秒6差の最下位に終わったデビュー戦から、一歩ずつ階段を上ってきました。「今まで通りやることが馬にとってはプラスだと思います。自分たちの気持ちが強くなりすぎないように、冷静にやっていきます」と、トレーナーはGⅠ初制覇へ虎視眈々と闘志を燃やしています。
弥生賞馬は2010年ヴィクトワールピサを最後に本番でのVから遠ざかっていますが、このムードなら…。ブラジルからやってきた〝マジックマン〟を背に、大仕事をやってのけそうな予感がします。(三浦凪沙)
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