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香港スプリント(シャティン芝1200m)
このレースは直近10年で8勝をあげている香港スプリンター陣営難攻不落の砦です。残る2勝は記憶に新しい2020年ダノンスマッシュ、古くは2013年に前年に続いて連覇を果たしたロードカナロアの日本勢2頭だけです。さらに歴史をひもとけば1999年の開設以来、香港と日本以外で覇者となったのは2000年、2001年と連覇した豪州馬ファルバロン、2010年の南アフリカ馬ジェイジェイジェットプレーンの2頭だけ、と香港スプリンター陣営は昔も今も世界最高峰であることは言うまでもありません。
さて今年は、と言えば、香港スプリンター陣の壁は薄くなってきてはいるものの、これに挑む日本勢、欧州勢とも相当な格落ち。相対的に香港勢の優位は揺るぎありません。
香港の総大将は昨季のチェアマンズスプリントプライズの覇者、ラッキースワイネスです。今季は3戦、使い始めから2戦は勝ちきれず重ハンデに泣いて連続2着。前走定量戦のトライアル、ジョッキークラブスプリントをきっちりと勝ち上がり香港スプリンター陣最高峰にいることを改めて証明しました。
「強いことは認める。しかし、サイレントウィットネス、セイクリッドキングダム、エアロヴェロシティと比べてごらん、そこまでの馬ではないよ。紛れがないとは言えない」
5日朝、香港ジョッキークラブCEOのウィンフリード・エンゲルブレヒト・ブレスケス、通称EBがモーニングコーヒーをすすりながらささやいてきました。お説ごもっとも、とうなずかざるをえません。香港スプリンター山脈は依然として世界最高峰にありながら、その頂はかつてに比べれば低くなっている、ということなのです。
低くなったとはいえ頂点にあるラッキーを脅かすことができるのは、やはり香港馬。昨年の香港スプリントでラッキーを破ったウェリントンを一番手に挙げます。前走ジョッキークラブ・スプリントは昨季末の6月、イギリスはロイヤルアスコット、クイーン・エリザベス2世ジュビリー・ステークス以来の今季緒戦ではありましたが、3着と使い始めとしては上々。休み明けを叩いた上積みを十分見込めましょう。
そのウェリントンに前走ジョッキークラブ・スプリントで先着の2着と健闘したビクターザウィナーは今季の最大の上り馬。重賞こそ勝ててはいませんが、5歳馬だけに伸び代はウェリントンよりも上。ティータンからマクドナルドへの乗り替わりも好材料です。
そして、昨年の2着馬サイトサクセスも忘れてはいけません。ドバイのアルクォーツスプリントでは香港スプリント2着の力を示して4着と健闘。今季もプレミアムボウルでラッキーを下しています。
上記4頭がラッキーを頂点に山頂を連ねているのが現在の香港スプリンターの陣形、現状です。
これに挑むは我が日本の2騎、ジャスパークローネとマッドクールとなります。両馬比較をすれば、米ブリーダーズカップ・ターフスプリントから香港に直行したジャスパーよりは、重賞未勝利ながらスプリンターズステークス2着の勲章を引っ提げてここに挑戦してきたマッドを上位にとります。
日本の新星、坂井瑠星からミルコことM.デムーロへの乗り替わりもプラス。ミルコは日本の通年騎手免許を取る前の1年間、香港で騎乗していたことがあり、シャティンのコースは坂井瑠星よりも熟知。近年不振にあえいでいますが、ここで復活の狼煙を上げてくれるものと期待してやまぬところです。
欧州で短距離G1を4勝しているハイフィールドプリンセスはシャティンの芝適性に疑問が残り、ここでは見送りが賢明。香港4騎に我が日本2騎がどこまで迫れるか――焦点はここ以外にありません。
明日は香港マイルの展望。乞う、ご期待!
(写真:HKJC)
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甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベットの香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、香港アップルデイリー日本特約記者、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。
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