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【ダービーCT】フィアーノ、レースレコードで重賞初V

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【ダービーCT】フィアーノ、レースレコードで重賞初V

 ダービー卿CTが30日、中山競馬場で16頭によって争われ、川田騎乗で2番人気のフィアーノロマーノがゴール前の混戦を制して重賞初V。マイル路線の主役に名乗りを上げた。今後は安田記念(6月2日、東京、GI、芝1600メートル)を視野に入れて調整される。クビ差2着が3番人気のプリモシーン。1番人気ドーヴァーは7着に終わった。

 肌を刺す寒さの中山で、レースレコードの大熱戦が繰り広げられた。3着マイスタイルまでクビ、ハナ差で飛び込んだスリリングなゴール。がっちりと先頭を死守したのは、川田騎手に導かれたオーストラリア産馬フィアーノロマーノだった。

 中山のマイルはこう勝つんだ-。この日、見学に訪れていた競馬学校の生徒たちに、腕達者が“お手本”を実践してみせた。積極的に好位4番手のポジションを奪い、前に後ろにプレッシャーをかける強気の立ち回り。それでいて、きっちり勝てるだけのおつりを残すのだから、心憎い。

 「内枠なので少しだけ位置を取りにいき、そこから他の馬を行かせて、この馬のリズムで走らせました。少し人気し過ぎている(2番人気)感じだし、外から来ている馬も強い馬ですが、よく頑張ってくれました」

 今年早くも5度目となった重賞のお立ち台で、クールに喜びを伝える鞍上。競馬の求道者というムードをかもし出す33歳のリーディングジョッキーは、いつもの自然体で大阪杯のパートナー・キセキの待つ阪神へと向かった。

 「乗り役さんがこの馬の気性を熟知していて、ハイペースでも自分から攻める競馬をしてくれた。レース前は1400メートルの方がいいと思っていたけれど、マイルでも十分やれる。自分の思い込みでした」

 デビュー11戦目で重賞ウイナーへ上り詰めた愛馬のおなかを叩いてねぎらった高野調教師。鞍上の好判断をたたえつつ、夢舞台への野望も打ち明けた。

 「負けても本当に一生懸命に走るので、レース後のケアが大変。使おうと思った阪急杯も使えなかったですから。ただ、まだ日にちもあるし、よくケアして大丈夫なら安田記念に使いたい」

 混戦模様のマイル界。ビルドアップされた異色の南半球産が、戦国統一に乗り出した。 (内海裕介)

フィアーノロマーノ 父ファストネットロック、母ハートアシュレイ、母の父ライオンハート。鹿毛の牡5歳。栗東・高野友和厩舎所属。豪州産。馬主は吉田和美氏。戦績11戦6勝。獲得賞金1億1330万3000円。重賞初勝利。ダービー卿CTは高野友和調教師、川田将雅騎手ともに初勝利。馬名は「イタリアのコムーネの一つ」。

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