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牝馬限定戦ながら前傾ラップのタフな展開になることが多く、トニービンやSeattle SlewといったNasrullah系特有の持久力が活きやすい。勝ち馬では2016年ソルヴェイグ、2019年ノーワン、2020年エーポス、2023年シングザットソングの4頭がトニービンを、2009年ワンカラット、2010年サウンドバリアー、2012年アイムユアーズ、2014年ベルカント、2022年サブライムアンセム、2023年シングザットソングの6頭がSeattle Slewの血を引いていた。
ほか、Sadler's Wells&Fairy King全兄弟の血脈も好走馬の多くに見られ、直系ではファルブラヴ産駒の2009年1着ワンカラット、2011年2着スピードリッパー、2012年1着アイムユアーズ、ローエングリン産駒の2017年1着カラクレナイが挙げられる。また、2021年の勝ち馬シゲルピンクルビーにおいては、父系と母系の両方でSadler's Wellsの血を引く意欲的な配合であったことも気にとめておきたい。
コラソンビートは、父スワーヴリチャード×母ルシェルドール(母の父オルフェーヴル)。本馬は父系祖父ハーツクライを介してトニービンの血脈を持つが、同馬の直系は19年1着ノーワン、20年1着エーポス、23年3着ジューンオレンジと好走が目立ち、そのうち2頭は二桁人気馬であったことも特筆できる。本馬自身、芝1400mは京王杯2歳Sをレコード勝ちするなど2戦2勝と得意とするところであり、実績面からもぞんざいには扱えない。
バウンシーステップは、父モーリス×母バウンシーチューン(母の父ステイゴールド)。同産駒は21年シゲルピンクルビーが8番人気で勝利するほか、昨年もムーンプローブが7番人気2着と人気薄の健闘ぶりが目に留まる。必然的に父系でSadler's Wellsの血を引くことも強調しやすく、今後も動向を注視していく意義がありそうだ。本馬においては2代母の父がトニービンであることも評価に値し、1400mで底を見せていない戦歴も申し分ない。
シカゴスティングは、父ロゴタイプ×母マルチスクリーン(母の父スクリーンヒーロー)。同産駒は初出走となるものの、父系祖父ローエングリンの産駒からは17年の勝ち馬カラクレナイが出た。一方、母の父がグラスワンダー系種牡馬であることも興味深く、13年1着メイショウマンボなど、母が同系統となる馬は4頭が出走してすべて掲示板内に好走している。前走はG1でも見せ場じゅうぶんの5着であり、決してフロック視できないだろう。
【血統予想からの注目馬】
①コラソンビート ③バウンシーステップ ⑥シカゴスティング
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