週末の注目レースを
伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析する連載。特別登録を基に各レースを予習する際の参考資料としてご活用下さい。今週のターゲットは、青竜S・平城京S・メトロポリタンS・越後S・
京都新聞杯・プリンシパルS・橘S・
新潟大賞典・鞍馬S・NHKマイルCの10レースです。
▼2024年05月04日(土) 東京09R 青竜ステークス
【“JRAの、出走頭数が12頭以上のレース”において上がり3ハロンタイム順位が1位となった経験の有無別成績(2021年以降)】
●あり [3-3-3-12](3着内率42.9%)
●なし [0-0-0-13](3着内率0.0%)
→末脚に注目したい一戦。多頭数のレースで出走メンバー中トップの上がり3ハロンタイムをマークしたことがない馬は強調できません。
▼2024年05月04日(土) 京都10R 平城京ステークス
【馬齢別成績(2023年)】
●4歳 [1-1-1-3](3着内率50.0%)
●5歳以上 [0-0-0-9](3着内率0.0%)
→オープン特別として施行された昨年は、6頭いた4歳馬のうち3頭が1~3着を占める結果に。特別登録を行った馬のうち、馬齢が4歳なのは、
アウトレンジ・
サンデーファンデー・
ゼットリアン・
テーオーリカード・
ナチュラルハイの5頭だけです。
▼2024年05月04日(土) 東京10R メトロポリタンステークス
【前走の着順ならびに前走の1位入線馬とのタイム差別成績(2020年以降)】
●着順が1着、もしくは1位入線馬とのタイム差が0.9秒以内 [4-1-4-16](3着内率36.0%)
●着順が2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が1.0秒以上 [0-3-0-21](3着内率12.5%)
→大敗直後の馬は不振。ちなみに、前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が1.0秒以上、かつ前走の4コーナー通過順が8番手以下だった馬は2020年以降[0-0-0-14](3着内率0.0%)でした。
▼2024年05月04日(土) 新潟11R 越後ステークス
【“前年以降の、JRAの、オープンクラスのレース”において3着以内となった経験の有無別成績(2023年)】
●あり [1-1-1-2](3着内率60.0%)
●なし [0-0-0-6](3着内率0.0%)
→オープン特別として施行された昨年は、実績馬が上位を占め3連単11万2570円の好配当決着。人気の盲点になっている馬を見逃さないよう心掛けましょう。
▼2024年05月04日(土) 京都11R 京都新聞杯
【“京都・阪神の、1勝クラス以上のレース”において4着以内となった経験の有無別成績(2019年以降)】
●あり [4-5-3-12](3着内率50.0%)
●なし [1-0-2-35](3着内率7.9%)
→関西圏のレースを主戦場としてきた馬が中心。なお“京都・阪神の、1勝クラス以上のレース”において4着以内となった経験がない、かつ“JRAの、重賞のレース”において4着以内となった経験がない馬は2019年以降[0-0-1-33](3着内率2.9%)と苦戦しています。
▼2024年05月04日(土) 東京11R プリンシパルステークス
【馬番別成績(2019年以降)】
●1~6番 [4-5-3-18](3着内率40.0%)
●7~18番 [1-0-2-28](3着内率9.7%)
→基本的に内枠有利。馬番が7~18番、かつ“同年の、JRAの、重賞のレース”において7着以内となった経験がない馬は2019年以降[0-0-1-25](3着内率3.8%)とあまり上位に食い込めていません。
▼2024年05月05日(日) 京都10R 橘ステークス
【血統別成績(2020年以降)】
●父がサンデーサイレンス系種牡馬 [1-0-2-17](3着内率15.0%)
●父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬 [3-4-2-12](3着内率42.9%)
→サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は過信禁物。ちなみに、父がサンデーサイレンス系種牡馬だったにもかかわらず3着以内となった3頭は、いずれも前走の条件がオープンクラス、かつ前走の4コーナー通過順が3番手以内でした。
▼2024年05月05日(日) 新潟11R JRA70周年記念 新潟大賞典
【“前年以降の、JRAの、2400m未満の、G1・G2のレース”において6着以内となった経験の有無別成績(2021年以降)】
●あり [3-2-2-7](3着内率50.0%)
●なし [0-1-1-29](3着内率6.5%)
→近年は実績馬が優勢。格の高いレースで善戦したことのない馬は割り引きが必要です。
▼2024年05月05日(日) 京都11R 鞍馬ステークス
【血統別成績(2019年以降)】
●父か母の父がミスタープロスペクター系種牡馬 [0-0-1-36](3着内率2.7%)
●父も母の父もミスタープロスペクター系以外の種牡馬 [5-5-4-29](3着内率32.6%)
→中京芝1200mで施行された2021~2022年を含め、父か母の父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬は期待を裏切りがち。今年の該当馬も扱いに注意しましょう。
▼2024年05月05日(日) 東京11R NHKマイルカップ
【“JRAの、G1・G2のレース”において“着順が3着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験の有無別成績(2021年以降)】
●あり [3-2-3-13](3着内率38.1%)
●なし [0-1-0-31](3着内率3.1%)
→実績を素直に評価した方が良さそう。G3やオープン特別のレースでしか馬券に絡んだことのない馬は疑ってかかるべきだと思います。