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ウマニティオーナーズにて共有オーナーを募集したハワイアンタイムが、先週日曜新潟8Rの4歳1勝以上クラス(芝1800m)で地方・大井からの再転入2戦目を迎えた。
前走は惜しくもハナ差で届かずの2着だった府中マイルから、今回は舞台を新潟に移し200mの距離延長、持ち味であるキレの良さを活かしたいところ。“ノリノリ”な男の背には、横山典弘騎手。前回同様、ジョッキーを背にするとよりいっそう気合が入る。そして13時35分、約束の時間に。
気合が入りながらもスムーズにゲートイン、そしてスタートすると今回は2番手の好位につけた。大逃げを打ったウイングランブルーにどよめく観衆を尻目に、マイペースで気分よく運びながら機をうかがった。
前走は仕掛けをワンテンポ遅らせたぶん、追ってからの反応が抜群で、勝ち馬を目標にその外から鋭い伸びで迫ったもののハナ差届かず。今回も展開的に仕掛けるタイミングはかなり難しかったように思えるが、ここで鞍上の手腕発揮。4コーナーを過ぎたあたり絶妙のタイミングで追い出すと、勢いよく反応する”ノリノリ”コンビ。上がり34.1秒の末脚で猛追し、ゴール前でのマッチレースを演じた。最後の最後までどちらに軍配が上がったかわからぬ首の上げ下げに、写真判定。
結果は、ハナ差の勝利。ハナ差に泣き、ハナ差に笑う。いつもどこか”ギリギリ”で、こちらをハラハラドキドキさせてくれるのもこの馬の持ち味だろう。
また、このレースで横山典弘騎手がJRA史上単独2位となる2944勝目を挙げ、人馬ともに記念すべきレースとなった。
ハラハラドキドキさせてくれるのも大いに結構だが、たまには安心させてほしいものだと思う親の心子知らず。気ままに走ってくれるのもなんとも彼らしい。
次回はどんなレースを見せてくれるのか、”波乗り”ハワイアンタイムに引き続き期待したい。
ハワイアンタイムは、父ロードカナロア、母ザマンダ、母の父コマンズという血統の4歳セン馬。栗東・昆貢厩舎の管理馬で、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。馬主は吉田 勝利氏で、「みんなと一緒に楽しめる環境をつくりたい」という想いのもと、ウマニティオーナーズを通じて共有オーナーを募集し、当選者の方々と所有しています。