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日曜日に行われるNHKマイルCの登録馬の水曜追い切りについて、1頭ずつシンプルに考察していきます(出走馬決定順位1~17位タイの回避予定馬を除く、追い切り映像が確認できた馬に限る)。予想の際にお役立てください。なお、出走馬確定後に最終版記事を改めて掲載します。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
アスコリピチェーノ【A】
美浦W併走。一度使った効果もあってか、体の柔軟性が増し、よりしなやかな走りになった。それでいてフットワークには力感があり、フォームのブレも少ない。ゴーサインに対する反応も鋭く、ラストの伸びも上々。状態の良さが伝わってくる好稽古だった。
アレンジャー【C】
栗東坂路単走。前を進む馬を目標にしながら、適度な前進気勢を維持していたことは評価できるのだが、口向きの悪さを出すのは相変わらず。完歩が小さく、やや動きに硬さが見られるのも気になるところ。もともとピッチ気味に走る馬とはいえ、なにかしら物足りなさを覚える内容だった。
イフェイオン【C】
栗東坂路単走。息を整える程度の調整。直線序盤はスムーズに登坂していたが、手前変換の際にヨレてしまう。その後はリズム良く走っていたものの、ゴール直前で手前を戻してしまった。手前を除けば、悪くない動きなのだが……。この段階では、可もなく不可もなく、といったところだろうか。
ウォーターリヒト【C】
栗東坂路併走。前走の直前は手前替えが早く、直線入り口での走りがブレ気味。今回は直線での左手前が長続きせず、早々に手前を右に戻してしまった。左回りのレースに臨むにあたり、右手前の強い走りはいいとしても、手前変換自体が安定しないのは不安材料。評価は上げづらい。
キャプテンシー【B】
栗東坂路併走。少し行きたがる面を見せていたが、重心の低いフォームと、回転力のある脚さばきをみるに体調面の不安はなさそう。もう少し動きにメリハリがほしいところだが、生真面目に前へ進もうとする姿は好感が持てる。赤マル急上昇とはいかなくても、それなりに整えてきた印象を持つ。
シュトラウス【A】
美浦W単走。単走ということもあるが、この馬とすれば折り合いがスムーズ。リズム良く軽快に走れているし、手前変換後の完歩も大きい。気性的にアテにしづらい部分があるのは確かだが、動き自体の質は高く、フィジカル面の不安はなさそう。本番でも我慢がきくことを前提に高評価してみたい。
ジャンタルマンタル【B】
栗東坂路単走。直線半ばまでは脚さばきが硬く、首の位置もいつも以上に高かった。それでも、落ち着いてからのラストの加速は、さすがG1ウィナーといったところか。直線における前半と後半のギャップが激しく判断に悩ましいが、今回は後半部分を評価してのB判定としておきたい。
ダノンマッキンリー【C】
栗東CW単走。脚さばきは良いのだが、1週前と同様に直線では右手前のまま。左回りのG1へ挑むにあたり、それはOKとしても、2週連続で手前替えがひと息だったのは心配なところ。良くも悪くも平行線の印象。本番でジョッキーがうまくコントロールできれば、という条件付きの狙いとなろう。
チャンネルトンネル【C】
栗東坂路単走。着地に力強さがあり、バネも感じるフットワーク。その一方、頭の位置がやや高く、いつもより完歩も小さめ。肩ムチに対する反応や伸びもひと息だった。元来が稽古映えするタイプだけに、もう少し活発な動きを見せてほしかったのは確か。今回は評価を控えめにしたい。
ディスペランツァ【B】
栗東坂路併走。27日にしっかり時計を出しているので、直前は整える程度の内容。耳をふわふわさせるなど、やや集中力を欠く場面もあったが、フォームに乱れはなく、ひっかかる様子もない。最後まで脚どりも安定している。少なくとも、前回のデキを下回るということはない。
ノーブルロジャー【B】
栗東坂路併走。さきの土曜日にビシッと攻めているので、当該週はリズム重視の調整。トビこそ若干低いが、体を柔らかく使って、集中力を途切らすことなく走れている。あと少し前肢の使い方が良くなれば申し分ないが、減点するほどではない。順調とみてよさそうだ。
ボンドガール【B】
美浦W単走。しまい重点の調整。コーナーで力みが少し見られ、直線でも右に意識が若干働く場面もあったが、この馬とすれば比較的集中して走れているほう。ラストの反応と伸びも良かった。体調面に問題はなさそうなので、あとは本番当日の落ち着き次第。それが焦点となる。
マスクオールウィン【B】
美浦W併走。この馬にしては、比較的安定したコーナリング。3頭併せの真ん中でも集中力を保ち、きちんと折り合いをつけている。促しに対する反応も悪くなく、加速後は体を上手に使って走れていた。前走は案外な結果に終わったが、もっと着順を上げてきても、おかしくない攻め気配ではある。
ユキノロイヤル【C】
美浦W併走。中2週→中3週の臨戦にもかかわらず、攻めの姿勢を貫いたことは評価できる。その一方、脚元の動きがやや硬く、鞍上の仕掛けに対する反応も薄め。ラストの伸びもジリッぽい。相手強化のG1で、好勝負できる態勢にあるかといえば疑問符が付く。
ロジリオン【B】
美浦W併走。四肢のさばき素軽く、まとまりのあるフォーム。体幹も安定しており、きちんと馬場をつかんで走ることができている。もう少し楽に折り合いがつけば、といったところだが、雰囲気は決して悪くない。及第点の仕上がりだろう。
【調教予想からの注目馬】
アスコリピチェーノ シュトラウス