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関東期待のペルーサは、美浦芝コースで3頭併せ。最後方から進み、5ハロン66秒6、終い1ハロン12秒2で同入した。主戦の横山典騎手も納得の状態で、父ゼンノロブロイとの親子制覇にも注目だ。栗東では2戦2勝のトゥザグローリーがポリコースで6ハロン76秒3、ラスト11秒5。初コンビの内田博騎手は“驚速”に目を丸くしていた。
デビュー3連勝中のペルーサが、重賞初Vに向けて機敏にして迫力十分の動きを見せた。
水分を含んで少し力のいる芝コースでもペルーサには全く関係なし。追い切りは僚馬2頭が相手。向こう正面から先頭レンディル(牡4、1000万下)、2番手に青葉賞出走予定のリリエンタール(牡3OP)を1馬身の等間隔で追走する3頭縦列でスタート。4角では最内に潜り込み、残り1ハロン付近から横山典騎手が反応を確かめると、持ったままで雄大な馬体が躍動。5ハロン66秒6、3ハロン37秒4-12秒2で余力を残しての同入だ。
「順調のひと言。(若葉Sで)阪神に行った反動もなく元気はいい。まだ3歳で子供だけどレースを見てもらえば(強さや能力は)分かるだろう」
ペルーサの父ゼンノロブロイで03年の青葉賞を制した横山典も器の大きさを口にする。JRA53勝(28日現在)を挙げて全国リーディングを独走する関東の名手は、短期間でめざましい成長を遂げる相棒を頼もしく感じている。
「けいこではあんまり一生懸命走らないんだが、それでもだいぶピリッとして徐々に逞しくなってきた。前走はこの時期の3歳にしては時計も速かったし、思っていた以上に上手な競馬で、強い勝ち方。引っ掛からないので距離が延びても競馬は楽じゃないかな」
藤沢和調教師は4連勝でのダービー(5月30日、東京、GI、芝2400メートル)出走へ確かな手応えを感じている。
若葉Sで2着にねじ伏せたヒルノダムールが皐月賞2着という結果から、ペルーサの能力の高さが改めて証明された。父子制覇を達成し、3歳最高峰レースに有力馬として臨む。(片岡良典)
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2024年6月9日(日) 06:30
ウマニティ
ウマニティ編集部
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