競馬ニュース > 記事
NHKマイルCは東京芝1600mで施行される3歳限定のG1。
過去10年のデータを参照すると、3連単の平均配当は35万越え、2桁人気馬が計6頭馬券に絡んでおり、波乱度が高い。
今年は2歳マイルG1馬2頭を筆頭に、上位がなかなか強力な気もするが、傾向どおりひと波乱のあるのかどうか。逃げ馬に注目しつつ、勝ち馬を探っていきたい。
逃げた馬の成績は【2-1-1-6】。意外と好走率が高いものの、馬券に絡んだ馬は人気サイドばかり。
2020年 1番人気2着 レシステンシア
2017年 6番人気3着 ボンセルヴィーソ
2016年 1番人気1着 メジャーエンブレム
2014年 1番人気1着 ミッキーアイル
半マイル46秒0~46秒6のペースだから、過度に速いわけでも遅いわけでもない。併せて脚質別成績を見ると、逃げた馬を除くとほぼフラットという感じ。
▼脚質別成績
逃げ 20.0% 30.0% 40.0%
先行 4.8% 9.5% 11.9%
中団 5.4% 9.5% 17.6%
後方 3.8% 11.5% 15.4%
4角2桁位置からの好走も11例あり、特に直近2年は馬券内6頭中5頭が該当。近年はやや控えた馬優勢の傾向が見られ、特に人気薄の馬は末脚を活かして台頭している。
東京芝1600mのスタートは、向こう正面の奥。3コーナーまでは約550mあり、緩やかな下りでの先行争い。
3コーナー手前で短い坂を上りると、下りながらのコーナーリング。直線と直線に挟まれたコーナーでもラップが落ちにくく、距離以上にタフさも求められる。
対象期間中、良馬場9度の平均ラップをみたい。
▼良馬場・平均ラップ
12.2-10.7-11.4-11.8-11.8-11.3-11.4-12.0
多頭数に加え、上半期に3歳馬が出走可能なG1はなく、夏以降スプリントを走る馬も含まれるためか、緩みないペースになりやすいのかもしれない。
ラップを見ると、前々から好走した馬に人気サイドが多く、穴をあけた馬が差しに偏っているのも頷けるところ。525mある最後の直線を、余力をもって迎えられるかも鍵になりそうだ。
前走逃げた馬は2頭おり、ニュージーランドT3着のユキノロイヤルとアーリントンC5着のポッドテオ。各々のテン1ハロン12秒7・12秒6は、皐月賞の12秒2・ファルコンSの12秒1との比較でかなり緩い。
ユキノロイヤルの脚で8枠17番だと、ハナを奪い切れるかという感じ。それなら、前々走のジュニアCを逃げ切ったキャプテンシーに分がありそう。
ただ、ユキノロイヤルは控えてどうにかなる馬ではなく、好発を決めればハナに色気を出しそうだし、そのほか前に位置を取りたい馬も複数いる。例年どおりしまったラップを想定し、末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
◎ロジリオン。前走5着のファルコンSは、最内枠が仇となり直線はほぼ追えずに終わった。前半3ハロン33秒8のハイラップを追走しつつ、ラスト1ハロン11秒9の区間を、ノーステッキで前と差を詰めている。
1400mを中心に使われているものの、前走の感じからマイルでも割引く必要なさそう。相手強化で特にクラシック組は強いが、間隔の短いローテでデキ落ちがあれば望みはありそう。馬券は◎の単複。