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当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2021年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 春のG1シリーズ、今週は大阪杯です。
新良(以下、新) G1昇格後の過去7回、乗り替わりは1勝、2着2回と劣勢を強いられています。例年なら狙いづらいレースなんですが……。
編 「例年なら狙いづらい」ということは、今年は事情が違うということでしょうか?
新 はい。ヒントはドバイワールドカップデーです。
編 なるほど。いつもは高松宮記念週と開催がかぶりますが、今年は1週ずれるかたちになっていますね。つまり、トップジョッキーのドバイ遠征によって、有力馬に乗り替わりが発生しやすくなると。
新 まさにその通りです。川田将雅騎手も、ルメール騎手も、武豊騎手も、坂井瑠星騎手もいません。大阪杯に限らず、今週は乗り替わり馬をどう扱うかが、馬券攻略の大きな鍵を握ると考えていいでしょう。
編 大阪杯も半数以上の9頭が乗り替わりで、テン乗りや手戻りが目立ちます。確かに、このなかから馬券に絡む馬が出てきそうですね。
新 馬券圏内独占があってもおかしくないと思いますよ。
編 では、そのなかで新良さんが狙いを定めた馬はどれでしょうか?
新 ムーア騎手から松山弘平騎手に乗り替わる③タスティエーラです。
編 昨年のダービー馬ですね。松山騎手はその前の2走、弥生賞ディープインパクト記念と皐月賞でコンビを組んでいたので、手戻りのかたちになります。
新 ダービー以降は短期免許の外国人騎手が騎乗していたので、このコンビ復活は自然の流れでしょうね。
編 やはり、過去に2回騎乗した経験があるのは大きいですかね。
新 大きいと思います。前走のムーア騎手よりも、うまく乗ってくれるのではないでしょうか。
編 おお、そこまで高く評価しているんですね。
新 前走の有馬記念は不利があったと言われていますが、私はムーア騎手の騎乗ミスだったと思っています。先行力がタスティエーラのよさなのに、ムーア騎手は中団での待機策を選択しました。それが不利を受けることにつながったのではないかと。
編 なるほど。つまりもっと前で競馬をしていれば、不利を受けなかった可能性もあるし、着順も上になっていたかもしれないということですね。
新 そういうことです。皐月賞は先行馬に不利な流れを粘り切って2着。そして、ダービーは積極策で勝利しました。とにかく、前で粘れば簡単には崩れない馬なんです。
編 松山騎手ならそういうレースをしてくれるとみているわけですね。
新 そもそも大阪杯自体が、先行して押し切る競馬が求められるレースですからね。松山騎手もよくわかっているはずです。
編 タスティエーラ向きのレースと言っていいかもしれないですね。
新 そう考えていいでしょう。松山騎手は阪神芝2000mで、勝率16.2%、勝利数メンバートップの成績を誇っています。条件は揃いました。
編 ただ、上位人気に支持されることは確実です。
新 もちろんそうですが、前売オッズを見るに、この馬の能力を考えたら、かなり美味しいオッズを示してくれそうです。積極的に勝負したいですね。
編 復活があるならここですかね。
新 私はそうみています。積極的な競馬で、しっかり勝ち切ってもらいましょう。
★その他の注目乗り替わり★
中山6R ①ベストオブユー(坂井瑠星→田辺裕信)
阪神10R ⑨アステロイドベルト(松山弘平→荻野極)
中山11R ⑭マイネルマーティン(佐々木大輔→斎藤新)
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2024年6月9日(日) 06:30
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ウマニティ編集部
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