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京都芝2200mで施行される牝馬限定のG1。
一昨年3連単339万馬券と、大波乱もあった阪神開催から、4年ぶりに京都へ戻っての一戦。
出走馬に明確な逃げ馬がおらず、当記事の趣旨的には悩ましいところ。データは阪神開催の直近3年を除く、過去10年分を使用する。
逃げ馬の成績は【0-2-0-5】。内訳は2018年9番人気2着クロコスミア、2019年7番人気2着クロコスミア。
ちなみに、クロコスミアは2017年も番手から2着へ走っており、同一G1・3年連続2着という、ユニークな戦歴を残した。
クロコスミア以外で逃げた馬は、例外なく2桁人気での着外。ただ、2016年14番人気5着プリメラアスールなど、健闘した馬もいる。
京都芝2200mのスタートは、内回りコースの4コーナー付近。
1コーナーまでは397m、それなりに距離はあるため、先行馬が揃うとそこそこのラップが踏まれる。ただ、コーナーを通過すると、3コーナーの坂まで淡々とした流れ。
下り坂でラップが加速、その勢いのまま直線へ進入し、404mでの追い比べ。ペースアップは残り800mからなので、長く脚を使う形になる。
各区間の平均ラップは以下のとおり。
12.5-11.2-12.7-12.7-12.5-12.8-12.7-12.1-11.6-11.5-11.5
※小数点第3位以下切り捨て
コースとラップを照合すると、初めの直線、ポジション争いの2ハロン目に速いラップが踏まれ、1コーナー通過とともに減速。残り4ハロン目の下りで再加速し、ゴールまで11秒台のラップが続く。
平均を取っているものの、どの年も平均値と大差ないラップ構成になっている。特に稍重の2017年を除くと、どの年も残り3ハロンは連続で11秒台。
張り切って飛ばすような馬がいれば話は変わるだろうけれど、逃げ馬の有無に関わらずレースの型としては同じ。
そして、冒頭で触れたように今年は逃げ馬不在の一戦。逃げ候補は、前走府中牝馬Sで逃げ切りを決めたディヴィーナ、その内に入ったローゼライトあたりか。
候補を挙げたとして、ここからテンの速さ比べをしてもあまり意味がないだろう。要は行く気があるかどうかなのだ。
メンバー構成的に、エリザベス女王杯のラップ傾向が、助長されても阻害されるとは考えにくい。
芸のない物言いになるのは心苦しいが、直線での瞬発力勝負と見るのが妥当だろう。
◎ルージュエヴァイユ。前走の府中牝馬Sはスタートの不利で後方から。ディヴィーナのハナでスローペース、直線の瞬発力となるなか、上がり32秒7で追い込み2着。
本来はもう少し前で運べる馬で、2走前のエプソムC2着は、8枠17番から番手につけ粘ったもの。枠の性で出していった分、ややかかり気味ながら、すぐに折り合っている。操縦性は高い。
斬れる脚をもち、好枠から前につければペースの恩恵も受けられそう。相手は強いが、食指の動くオッズ。
馬券は◎の単複。ブレイディヴェーグ、アートハウス、サリエラへの馬連・ワイド。
(文・垣本大樹)
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ウマニティ ウマニティ編集部 | 108878 |