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【直撃取材!プロ予想家最速予想】ラジオNIKKEI賞2023「夢月」「伊吹雅也」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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【直撃取材!プロ予想家最速予想】ラジオNIKKEI賞2023「夢月」「伊吹雅也」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!


毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第22回はラジオNIKKEI賞について伊吹雅也プロ・夢月プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。



【伊吹雅也】本質を見抜く的確なデータ分析


ウマニティ、JRA公式HPをはじめ、多数の媒体で鋭い見解を披露。独自、かつ的確なデータ分析で目から鱗の穴馬を推奨する伊吹雅也プロにラジオNIKKEI賞の予想についてお聞きしました。

―予想のポイントからお願いします。

今年は臨戦過程が明暗を分けそうです。前走の距離が1800m以下だった馬は、2019年以降[1-0-1-23]で、3着内率8.0%とあまり上位に食い込めていませんし、3着以内となった2頭はいずれも前走の着順が1着、かつ前走の出走頭数が11頭以上でした。この条件に引っ掛かっている馬は、思い切って評価を下げるべきでしょうね。

―かなり強力なデータです。前走距離はチェック必須ですね。福島芝1800mに合う、合わない馬を挙げてもらえますか。

今春3月28日にリリースした『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』でも指摘したのですが、福島芝1800mは父にグラスワンダー系種牡馬を持つ馬の期待値が高めです。特に父がグラスワンダー系種牡馬、かつ枠番が2~8枠の馬は、2020年2回福島から2023年1回福島にかけて3着内率39.6%、複勝回収率184%と素晴らしい成績を収めています。ラジオNIKKEI賞の傾向からはあまり強調できないものの、モーリス産駒のアイスグリーンバルサムノートあたりは一応押さえるつもりです。

―好走率もさることながら、回収率184%はすごいです。該当馬2頭には注目ですね。人気を背負いそうなレーベンスティールの評価をお願いします。

特に不安要素が見当たりません。“JRAの、中山以外の、1600m超2200m未満の、出走頭数が10頭以上のレース”において1着となった経験がある馬は2019年以降[4-4-4-23]で3着内率34.3%、ない馬は2019年以降[0-0-0-22]で3着内率0.0%。中山のレースや少頭数のレースしか勝ったことがない馬を除くと、1800mや2000mのレースを勝ち上がってきた馬はそれなりに堅実でした。

―なるほど。今回と同距離以上かつ、多頭数での好走経験が重要ということですね。現状の軸候補はどの馬になるでしょうか。

何頭か候補はいるのですが、そのうちの一頭がオメガリッチマン。前走の距離が1800m超だった馬は2019年以降[3-4-3-22]で3着内率31.3%と信頼できるので。

―ありがとうございます。穴っぽいところで狙えそうな馬はいるでしょうか。

マイネルモーントは前走の距離こそ1800mでしたが、前走の着順が1着、かつ前走の出走頭数が15頭なので、評価を下げる必要はないと思います。重賞初挑戦でも楽しみです。

―初めの質問の例外データに該当するわけですね。荒れる重賞でもありますし、期待したいです。人気サイドで危険なデータに該当する馬がいればお願いします。

前走のレースが青葉賞皐月賞・プリンシパルステークス以外、かつ前走との間隔が中8週以上の馬は2019年以降[0-0-1-13]で3着内率7.1%。2018年以前を含め、日本ダービーのトライアル競走から直行してきた馬を除くと、休養明けの馬は期待を裏切りがちでした。ウヴァロヴァイトあたりはやや疑ってかかるべきでしょう。

―牡馬相手というのも少し気になるところです。少々横道にそれるのですが、結果に左右するファクターって膨大にありますよね。これは私自身が書くときの悩みでもあるのですが、書き手の意志次第で、推したい馬に有利なデータ、嫌いたい馬に不利なデータのみを集められるので、データ選定はなかなか難しいなと。ウマニティのコラムで毎週有益なデータを提供されていますが、考えや方針などはあればお聞かせください。

私は特別登録が発表されるだいぶ前にレースデータの分析を完了させています。例えば、ラジオNIKKEI賞の場合、5月末くらいの段階で「よし、今年はこういう馬を狙おう」という方針が固まっていました。そういう事情もあり「推したい馬に有利なデータだけ発表する」「推したい馬に不利なデータは見て見ぬふりをする」ということが基本的にできないんです。

―5月末ですか。かなり早いですね。

ただ、レースの直前にプロ予想家としての結論を下す際は、改めて己の肌感覚としっかり向き合うようにしています。「事前に分析した好走馬の傾向からは強調できないけれども、なんとなくこのレースは合っていそうな気がする」と感じた馬がいる場合、「事前の分析で好走馬の傾向を上手く言語化できなかったのかも」と、まずは過去の自分を疑うんですよね。

―やはりそのプロセスは踏まれるんですね。

そうなったらもう、その「推したいと感じた馬」に納得のいくシルシを打つべく、気が済むまで再検討しますよ。実際のところは肌感覚のほうが間違っていることも多く、大きく予想の方針を変えることはあまりないのですが、当然ながら「再検討して良かった」というケースもありました。

―ありがとうございます。あと、絶対来るだろ、みたいな馬がたまにいるじゃないですか。先週のイクイノックスみたいな。そういう馬に大きなマイナスデータがあっても私は買ってしまうのですが、そういう場合はバッサリ切りますか。

イクイノックスは懐疑的に見ていたのですが、1ヶ月以上前から本命にしようと決めていたスルーセブンシーズが幸いにも単勝オッズ55.7倍の10番人気と、来られても困らない程度に押さえるという買い目を組むことができ、的中に至りました。仮にスルーセブンシーズが単勝オッズ10倍前後、単勝4番人気前後の支持なら、イクイノックスに来られたら仕方ないと割り切った買い目で勝負していたでしょうね。要するに期待値次第ということです。たくさん当てることができればこうした買い目作りの意図も多くの方にご理解いただけるでしょうから、そうなるよう引き続き精進したいと思います。


取材後記:データと予想の話は面白いですよね。スルーセブンシーズお見事です!


夢月ー高精度の数値化が生み出す至高のデジタル予想


出走各馬の的確な能力比較と希少なデータで回収率を向上させる夢月プロにラジオNIKKEI賞についてお聞きしました。

―予想のポイントからお願いします。

開幕週とコース形態を考えると前目に行ける馬は注意ですね。馬が成長期のなかハンデ戦ですし、どれだけ強い競馬をしてきた馬でも基本的に疑ってかかったほうがいいと思います。


―世代限定のハンデ戦って珍しい条件ですよね。コース適性の観点から狙いたい馬、嫌いたい馬はいるでしょうか。

狙いたいのはセオです。逃げて結果を出していますが、どのレースもペースに助けられている印象があるので、先行力を活かせる福島のほうが粘りも増しそうです。反対に嫌いたいのはコレペティトールですね。持続性のある脚を使えるので直線は長いほうが良さそうです。

―キャリアの浅い3歳馬同士の一戦とあって、初対決も多く、かつコース未経験の馬も多数います。3歳限定重賞は特有の難しさがあると思いますが、気を付けている点などあればお願いします。

スピード指数のようなものを重視しないということでしょうかね。新馬特有の超スローなどは強い馬でも低めに評価されてしまいますし、まだ競馬慣れが必要で本気で走っていない馬などもいるので、単純に時計などで見るとあてにならない事が多いです。

―たしかに新馬戦の時計はあてにならないですよね。

なので、例えば超スローの決め手比べだったら直線の脚のみを評価するなど、馬が本気になれたところを見たほうがその馬の強さが分かると思います。血統背景は良いのに全く走ってこない馬も穴馬としては怖いですね。

―ありがとうございます。レーベンスティールについてです。東京と中山に勝ち鞍がありますが、大箱と小回りどちらが合う印象ですか。

どちらもそれなりの水準で走っているのであまり関係ないように思いますが、これまでほとんどスローペースのなか2戦目は唯一それなりのペースで運んでいたので、そういう意味では小回りのほうが信頼出来るかもしれません。

―コースは問題なさそうですね。嫌う材料があればお願いします。

力は最上位ですが体質の弱さが気になりますね。今回はあまり成長が見込めませんし、他の発展途上の馬と思ったより差が詰まっているかもしれません。繊細なのでペースが厳しくなった時に脆い可能性もあるので力は認めても注意が必要だと思います。

―ちょっと危うさもありそうですね。牝馬で参戦するウヴァロヴァイトはどうみていますか。

素質は上位ですが何とも言えないですね。良い決め手があるので東京のほうが向いていると思いますし、体型的にマイラー寄りで距離に限界がありそうです。なので前走のように慎重に乗りそうですから展開によるところが大きいと思います。

―展開が向けばという感じでしょうか。その展開の鍵を握りそうなグラニットですが、やはりこの馬が行きますかね。

セオがどうでるかですがグラニットの持ち味を考えれば行くしかないですね。グラニットは穴人気しそうですし、戦績ほど信頼して良いのか不安です。スプリングSは荒れ馬場でしたけどグラニットの通った最内だけはきれいで恵まれましたし、勝ち上がった未勝利戦が福島で3馬身差の完勝ですが、福島巧者というわけではなく相手が低レベルだったので、ちょっと怪しい感じがします。当日の馬場傾向次第でしょうか。

―スプリングSの最内がきれいだったというのは初耳でした。てっきり重馬場もいけるものだと。現状、軸として考えているのはどの馬になりますか。

シルトホルンです。スプリングSは9着でしたが、終始馬場の悪いところを通っていたので参考外です。前走はさすがに展開に恵まれたものの、その分余力はありましたし、前々走はニシノライコウに差されてしまいましたが、ニシノライコウは次走複数の不利がありながらラストは強烈な脚を使って追い詰めています。結果、4着ではありましたが、2勝クラスも時間の問題なので相手が強かったことになります。前に行ける馬の中ではシルトホルンが一番安定して力を出しているのではないでしょうか。

―2勝馬ですがなぜかハンデも軽めですよね。シルトホルンも穴っぽいですが、もう一頭穴めで狙っている馬がいればお願いします。

マイネルモーントです。前向きな気性なので福島のほうが気分良く行かせる事が出来るかもしれないです。まだ底を見せていない魅力もありますね。

―積極的に乗ってほしいです。最後に挙げていただいた馬以外に注目している馬がいればお願いします。

アイスグリーンです。器用で相手なりに走れるのが魅力ですね。前を見る形で思ったより前がやり合った場合、展開利が見込めそうです。


取材後記:3歳戦の取り組み方など大変参考になりますね。レーベンスティールを消せると馬券的には面白いですねえ、さてどうしましょうか。


以上、プロ予想家2名のラジオNIKKEI賞への見解と注目馬を紹介しました。お二人ともに穴馬候補はマイネルモーント。この馬に期待ですね。


(文・垣本大樹)


⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
伊吹雅也プロの最新予想ページはこちら
夢月プロの最新予想ページはこちら

※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。

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