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《阪神ジュベナイルフィリーズ》
勝ちタイムの1分33秒1は、同じ良馬場で行われた翌週の朝日杯フューチュリティS(ドルチェモア)の1分33秒9を0秒8も上回った。1000メートル通過57秒0というハイペースの影響があったとはいえ、ソダシが勝った2020年が0秒8、サークルオブライフが勝った21年が0秒3、それぞれ朝日杯より遅かったことを思えば出色の好記録といえる。
中団8番手から抜け出し、2馬身半差の快勝だったリバティアイランドは本番でも文句なしの首位候補。力量的には抜けた存在だ。2着シンリョクカも勝ち馬同様に道中8番手からの好走で、こちらも例年なら最有力と目されていいパフォーマンスだった。さらにクビ差遅れた3着ドゥアイズも、❼枠⑬番で上位2頭より外めの枠からの健闘だけに一定の評価が必要だ。
《クイーンカップ》
昨年の2着スターズオンアースが後に牝馬2冠に輝くなど、近年クラシックへ関わりが深まっているレース。トライアルでもリンク度が低いフィリーズレビューよりも重視したい。
稍重だった今年の勝ちタイム1分33秒1は2016年(1分32秒5=メジャーエンブレム)に次ぐレース史上2番目の速さ。昨年のスターズ(1分34秒2)や、一昨年V→桜花賞4着アカイトリノムスメ(1分33秒3)を上回っていて、稍重としてはかなり優秀だ。
勝ったハーパーは4コーナー5番手から長く脚を使って抜け出した。しまい一辺倒ではなく、流れに応じたレースができることが、むしろ本番での好走パターンと合致する。あとはマイナス12キロだった馬体を維持できるかどうかがポイントになりそうだ。
《チューリップ賞》
近年、スローペースで流れることが多い一戦だが、今年は極端。勝ちタイム1分34秒0は、稍重だった2021年より遅く、翌日の古馬1勝クラスを0秒5下回った。慎重にジャッジせざるを得ないだろう。
1000メートル通過59秒9とスローに落として逃げ切ったモズメイメイだが、本番はさすがにここまで楽なペースは見込めず、大きな期待は懸けにくい。評価したいのは3着のペリファーニア。キャリア2戦目で初の関西輸送、加えて大外⑰番枠という厳しい条件だっただけに、4コーナー3番手からハナ+クビ差の3着ならトライアルとしては上々だ。同馬の上がり3ハロン33秒9を上回る33秒7の末脚で2着に食い込んだコナコースト、4コーナー11番手から同33秒5を繰り出した7着キタウイングは圏内。
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2024年6月9日(日) 06:30
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ウマニティ編集部
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