競馬ニュース > 記事
2010年の第77回日本ダービーは「史上最高のメンバー」とうたわれた。5連勝で皐月賞Vのヴィクトワールピサに、無敗の青葉賞馬ペルーサ、母エアグルーヴの良血ルーラーシップとそうそうたる顔触れだった。
しかし、主役をさらったのは7番人気の伏兵エイシンフラッシュだった。前半1000メートル61秒6のスローペースの中、中団でじっと待機。直線では先に抜け出したローズキングダムを目標に末脚を爆発させた。上がり3ハロン32秒7は、いまなお破られぬダービーでの最速記録。府中のターフに走った〝閃光〟は、ファンの脳裏に強く焼き付いている。
今年のダービーにはオニャンコポンが産駒として初出走を果たす。母の父はヴィクトワールピサ。同期のライバル同士が手を組み、競馬の祭典で頂点を目指す。