覆面ドクター・英さんの競馬日記

覆面ドクター 英 の  天皇賞 春 2024

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まずは先々週の皐月賞の回顧から。藤岡康騎手の親友の浜中騎手の大逃げからの逃げ切り勝ちを期待してメイショウタバルに本命打ったのですが、レース前から入れ込んで、速いペースで逃げてビリという残念な結果でした(笑)まあ逃げ馬は沈む時はこんなものです。素直に康太騎手が調教つけていたジャスティンミラノで良かったようです。ダービーと皐月賞が昔ほど直結しなくなったのかなあ、と思って、ひねり過ぎてしまいましたが、やはり普通にダービー馬にふさわしい馬を皐月賞でも、まず買うべきだったようです。

それでは天皇賞(春)の話題へ。菊花賞同様、長距離の評価が昔より低い時代でもありますが、およそ34年になる競馬歴の中でもメジロマックイーンは、武豊騎手もコメントしてたようにマイルでもこなせるくらいのスピードと、春天で圧勝するくらいのスタミナを兼備している強い馬だったと思います。オルフェーヴルやゴールドシップにマックイーンの血が引き継がれているのは嬉しい限りですが、今年の出走馬はちょっと好走厳しいか。ポイントとしては、スプリント路線同様、ステイヤー路線は層が薄いので、中距離のすごく強い馬が通用してしまう、特に京都の高速馬場だと、というところでしょうか。

1番人気想定 ドゥレッツア:名前から連想できるようにドゥラメンテ産駒の菊花賞を強い勝ち方をしたルメール騎手のお手馬(5連勝でG1馬に)で、コテコテのステイヤーという感じでもないが、前走の金鯱賞はちょっと距離足りない感じと、勝ったプログノーシスが内ぽっかり空いたところを通ったのもあり、勝負決まってから差してきての2着だった。今回は戸崎騎手への乗り替わりとなるが、そう癖のある感じの馬でもなく、逆にかなり自在性あるとも言え、普通にやれそう。調教の動きもよく、ここにしっかり照準あわせてきた。菊花賞は4番人気で本命打って、いい馬券取らせてくれたが、強いのばれちゃって今回は人気になりそうなところがつらいが、やはり強く本命視が妥当。

2番人気想定 テーオーロイヤル:不発感の強いリオンディーズ産駒(エピファネイアの半弟で父がシンボリクリスエスからキンカメにかわり、むしろ芝ダート問わず距離も融通きくかと思われたが)の代表産駒の恐らく現役最強クラスのステイヤー(母父のマンハッタンカフェの影響が強そう)。ただステイヤーズSやダイヤモンドSで強い走りを見せる本物ステイヤーは京都の春天は案外向かなかったりする。阪神大賞典も5馬身差の強い勝ち方だったが、これまた適性的に春天とちょっと違うかもしれない。6歳というのも微妙。馬体もピカピカで、調教の動きは引き続きかなり良いが、本格ステイヤー過ぎてヒモまでが良いか。オーストラリアのメルボルンCとかに遠征してみてほしい。菱田騎手は元々うまくて、朝弱いようで調教での遅刻癖など結構言われていたが、再評価の時期では。私も早起き苦手で少年野球の朝練で4時半起きとか地獄でした(笑)


3番人気想定タスティエーラ:クラシック三冠で常に好走していたが、その後不発続きでソールオリエンスとともにこの世代が弱いと言われる原因となっている状況。安定感あった馬だが瞬発力やスピードがちょい足りない感じが本質か。前走は終い投げ出したような感じもありメンタル要素での不振もあるか。香港あたりは向きそうで海外遠征が向くかも。モレイラ騎手で堀厩舎だけに人気になりそうだが立ち直るのを確認するまでは消してみるのも手か。調教の動きは悪くない。
4番人気想定 サリエラ:エリザベス女王杯や有馬記念で2着したサラキアの全妹でマイル近辺で強かったサリオスの半妹。ディープインパクト産駒だけに本質的にはステイヤーというより距離もこなせる中距離馬の印象だが阪神でなく京都の高速馬場ならこの距離も歓迎では。ルメール騎手から武豊騎手への乗り替わりも、「平成の盾男(若い世代にはわかりにくいかもしれませんが)」だけに問題なし。調教の動きも良い。

5番人気想定 ブローザホーン:420kg前後の小さな、昔で言うとライスシャワーを思い出させるステイヤー。阪神大賞典は小さい馬だけに適性イマイチで3着止まりだったが、京都に変われば逆転も可能では。大舞台でも強いエピファネイア産駒だし、菅原明騎手も若手の中ではかなり良い。調教の動きも良い。

6番人気想定 ワープスピード:ドレフォン産駒の地味なステイヤー(母父ディープインパクトの影響が強そう)で阪神大賞典で2着と頑張った。ただここでよく書いているように、G1で三浦騎手乗せてくるというのは、どうぞ、消してください、ということでは(笑)調教の動きは悪くないが。

7番人気想定 サヴォーナ:キズナ産駒で昨秋は神戸新聞杯2着で臨んだ菊花賞でまくって5着と頑張った。日経新春杯2着、阪神大賞典5着と勝ち切れていないがヒモには買いたい伸び盛りの馬。母系は短いところやダートでの活躍馬が多いので、そこを言っている人も多いが、父がSS系の本格派で、母が短距離やダート馬でスピードやパワー補うというのは活躍馬によくある配合で、距離気にする必要ないのでは。調教の動きよく、G1ではやる気が増す池添騎手だけに期待できそう。

8番人気想定 チャックネイト:AJCCをキング騎手で差し返しての重賞制覇だった馬だが、不良馬場だったのも良かった印象。金子さんの馬で、堀厩舎で余分に人気にもなりそうだが同厩舎のタスティエーラよりこっちの方が、案外いいかも。調教の動きは良い。ただ高速馬場より重馬場要員か。

9番人気想 ディープボンド:3年連続このレースで2着しているステイヤー路線の代表的な馬だが、さすがに7歳となり衰え感じる現況で阪神ならまだごまかし利くのかもしれないが、京都だとスピード的にもちょっときついのでは。調教は年齢を感じさせないくらい元気で良い。3着に来てくれればいい感じか。

10番人気以下想定
シルヴァーソニック:昨年のこのレースで3着したのだがその後調教休養で前走の阪神大賞典で11着と残念な結果。8歳だけに普通だったら、終わった、と思われそうだが、調教の動きはかなり良くて、ここでないもう少し相手弱いところならまだやれる感じか。

マテンロウレオ:昨年のこのレース5着馬だが、どちらかというと中距離向きで、また14か月前の京都記念2着以降は馬券になっていない状況で、横山典騎手の奇襲込みでもG1では厳しそう。調教の動きは良い。

ゴールドプリンセス:数少ないゴールドアクター産駒のステイヤー牝馬。3勝クラスを勝ったばかりで、今夏のローカル2600M戦あたりが活躍の場か。調教の動きは良い。

ハピ:キズナ産駒のダート馬。一昨年のチャンピオンズCでも3着にきたり、オープンでも勝たないまでも上位に来る馬。前走初芝で大阪ハンブルグCで9着だったように、ダート路線に戻した方が良さそう。調教の動きは普通。

スマートファントム:ここ2戦の2勝クラスと3勝クラスを藤岡康騎手で連勝してきたハービンジャー産駒。勢いあるとも言えるが、前走は狭いところを割って差し切ったようにかなり鞍上の腕で勝った要素も強くG1ではまだ厳しそう。調教の動きはかなり良い。

プリュムドール:一昨年のステイヤーズS2着した後に1年近く休養したステイヤー牝馬。復帰後もそう大きく負けていないのだがG1でどうこういう感じではないゴールドシップ産駒。調教の動きは悪くない。

メイショウブレゲ:ゴールドシップ産駒らしいステイヤーで万葉Sを勝ったが前走の阪神大賞典で8着だったようにG1レベルにはまだまだ遠い印象。調教の動き自体は良い。

スカーフェイス:13か月前のリステッド競走(大阪城S)勝ち以降馬券になっていないように、ここでは力不足な馬。調教の動きは普通。

ヒンドゥタイムズ:セン馬だけに8歳でも元気なハービンジャー産駒。ただ14か月前の小倉大賞典勝ち以降は馬券になっていないようにG1では不要。調教の動きは普通。

<まとめ>
有力:ドゥレッツア

ヒモに:ブローザホーン、サリエラ、テーオーロイヤル、サヴォーナ、ディープボンド

穴で:出番なさそう

 ナイス!(21

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